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予想通りの株価上昇到来2022.08.19

 日経平均は今週7ヵ月ぶりに2万9200円台まで上昇してきました。思い返せば6月4日さくらインベストセミナーで、「参議院選挙後の日本株は海外投資家が買いに火をつけて、それを受けて弱気の国内投資家がたまらずに買い戻していき上昇していく」という見方をハッキリとお伝えして、その後もその見方に沿って有料情報やラジオ番組、週刊レポートなどで強気の見方を一貫して言い続けてきました。

 
 そして実際に7月第1週に海外投資家が2019年10月以来の日本株大量買い越しとなり、予想通り火をつけました。そして日経平均やTOPIXは昨年9月の最高値とその後の戻り高値を結んだ右下がりの上値抵抗ラインを突破して、やはり2019年後半の株高の時と同じチャート的な変化を見せました。
 
 それでも多くの国内投資家は株価の上昇に懐疑的で、その証拠に個人投資家は先週まで6週連続売り越しで、日経225ダブルインバースETF(1357)の発行済み口数は過去最高に積み上がっています。弱気が大量に積み重なっているわけで、これがまさに「飛んで火に入る夏の虫」で株高の原動力になっています。まさかこんなに株価が上がるとは思っていなかった個人投資家が多いと思います。「疑いの中で相場は育つ」という言葉どおりです。
 
 このように6月初め以降ここまでは、安倍元首相の暗殺という想定外の事態が起きてしまいましたが、それ以外は予想通りの展開で上昇しています。何も違和感はありません。
 
 早見は「日米共にサマーラリー的な株高となり、次の決戦の場は9月だ」ということもあらかじめ話しておきました。それまでは調子良く上昇していく株価が、何らかの変調をきたすとすれば9月以降の秋相場が問題になるとみています。今はそれに向けての株高場面です。
 
 日経平均は岸田首相が就任した時の水準を上回ってきており、いわゆる「岸田足」は陽線に変わりました。ザラ場ベースでは昨年9月の最高値3万795円から今年3月の安値2万4681円までの下げ幅の74%を戻したので、ほぼ4分の3戻りのレベルまで来ました。当然チャートのセオリーとしては昨年9月の高値を抜きに行く可能性が大きいとみるのが自然です。
 
 またマザーズ指数も月足チャートでは今月ついに6ヵ月線が上向きに転じました。これは一昨年10月に天井打ちして以降で初めてですから、大きな方向転換です。東証小型株指数も月足チャートでは今月12ヵ月線を完全突破してきました。コロナ暴落の大底打ちの後も、2019年後半の株高局面の時も、2015年から16年にかけてのチャイナショックの大崩れの後も、12ヵ月線を突破してからさらに上昇局面が続きました。したがって、ここは9月に向けて、どこまで株価が戻れるかの力を試すことになります。
 

※このコラムは今週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。

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