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最も警戒すべき秋相場に入った2022.09.02

 日米共に株価は調整色を強めていましたが、8月26日のジャクソンホール会合でFRBのパウエル議長が、引き続き景気が悪化しようが株価が下がろうが、インフレを抑え込むために断固として金利引き上げを行う厳しい姿勢を打ち出したので、米株は一気に急落しました。終値ベースではNYダウは26日から31日までの4日間で合計1,780ドルも下げて、NYダウ、SP500指数、ナスダック指数は揃って100日線も下回りました。既に200日線を下回った状態だったので、これでサマーラリーの株高は終わったわけです。

 ところが、これに対して日本株はそこまでの下げにはなっていません。今週米株に影響されて下げてきたとは言っても、日経平均とTOPIXはようやく25日線を下回った程度で、どちらも200日線や100日線を上回っています。
 
 また8月半ばの高値からの下落率も、数値が大きくなるザラ場ベースで見るとNYダウが9%、SP500指数が9.7%、ナスダック指数が12.4%ですが、これに対して9月1日の前場時点で日経平均は5.6%、TOPIXは3.5%の下落率でとどまっています。相対的に日本株の方が打たれ強い形になっている事が分かります。
 
 日本株は元々日経平均は昨年9月の最高値からの下げ幅の約4分の3を戻していました。TOPIXも昨年9月の高値からの下げ幅の68%を戻していました。「半値戻りは全値戻り」と言いますが、それどころか4分の3あるいは3分の2を戻していたわけです。
 
 とはいえ株式市場は9月から11月にかけての秋相場が最も警戒すべき季節なので、その点は忘れないようにしましょう。    早見が持続して頂いている銘柄からも、今週は全体的に下げた中で、日本航空(9201)など新高値、逆行高が次々に出ていました。ここにも日本株はむしろ堅調であると言える形が表れています。
 
 早見は先々週から原子力関連株に買い出動していただき、第一弾として有料情報で日揮(1963)を1,740円のところで買い推奨しましたが、今週8月30日に1,976円まで13.5%値上がりしています。続いて第二弾として先々週末の東京セミナーで三菱重工(7011)を買い推奨しましたが、これも推奨値の4,865円から8月30日の高値5,400円まで11%値上がりしています。先週号の週刊レポートで紹介した助川電気(7711)も今週月曜日の寄り付き値1,382円から水曜日の高値1,650円まで一気に19.3%値上がりしました。先週号の週刊レポートで買い推奨した高田工業所(1966)も月曜日の寄り付き値1,160円から水曜日の高値1,300円まで12%値上がりして新高値です。
 
 このように原子力関連株は狙い通りに次々にヒットになっていますが、その他でも国策という事で防衛や水素、留学生の受け入れ拡充、外国人の入国規制緩和など色々と出てきました。まさに「国策に売り無し」と言える大きな潮流には、素直に乗っていくべきだと考えます。
 

※このコラムは今週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。

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