相場観

 早見は「日本株は円高圧力がのしかかっており、日経平均とTOPIXが7月の史上最高値を抜くのは容易なことではない」と指摘してきましたが、今週はドル円が140円65銭まで円高が加速して、7月初めにつけた161円台の円安ピークから2ヵ月で約13%もの円高になったので、これが日本株にとっては足を引っ張る要因になっています。

 ドル円の月足チャートでは、8月末で12ヵ月線が下向きに転じました。これは2021年1月に102円台で底打ちして今年7月の161円台までの大きな円安トレンドで初めてです。

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 まずNYダウが7月の史上最高値を抜き、SP500指数も終値ベースでの史上最高値であった7月16日の5667に対して、8月30日の終値であと19ポイントに近づいて、いよいよ新高値かと思わせましたが、レーバーデーの祝日明けで急落してしまいました。
 
 SP500指数が、8日連騰で立ち上がってきたのと、週足チャートで2週線と5週線がゴールデンクロスしたのが重なったのは昨年11月以来であり、昨年11月と同じ強気シグナルが点灯したと見たわけですが、その直後にNYダウが史上最高値更新でしたから、今度はSP500指数の新高値を期待しましたが、米経済の悪化懸念とエヌビディアショックが米株を崩しました。

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 前回は「SP500指数に昨年11月以来の強気シグナルが出ている」として、7月の史上最高値更新が射程圏内に入ったと書きました。今週は主要な米株指数の中で、まず先頭を切ってNYダウが7月の史上最高値を抜きました。SP500指数も終値ベースでの史上最高値であった7月16日の5,667に対して、8月23日の終値で5,634まで上昇して、終値での史上最高値にあと33ポイントに近づいていました。

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 日経平均は8月5日に4,450円安と暴落した後、20日の高値まであっという間に7080円も急上昇しました。過剰に二番底を警戒していた投資家は、この急ピッチな上げについてこれなかったと思われます。早見は8月9日(金)の有料情報で、「二番底への懸念が解消されたわけではないが、チャート的には強気に転じても良い」という見方をお伝えしましたので、こうした急上昇をさもありなんと受け止めていました。

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 前回書いたのは、8月5日に起きたブラックマンデー級の暴落を受けて、これが1987年のブラックマンデー型になるか、それとも2020年のコロナ暴落型になるかだということでした。つまりブラックマンデーの時のように、暴落後急反発しても、それがいわゆる「デッドキャットバウンズ」という一過性の反発で、そこからすぐにまた底割れで二番底を取りに行くか、それともコロナ暴落の時のように二番底は無く上昇トレンドに復帰していくか、どちらのパターンになるかということでした。

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 7月27日の早見の東京セミナーで、日経平均の7月の月足チャートが史上最高値で陰線包み足の典型的な天井打ちの形になったことを指摘して、「日経平均の月足がずっと上げてきた後、最高値で陰線つつみ足になった時は、アベノミクス相場が始まって以降3回とも全てその高値から2~3割下げている。」とお伝えしました。案の定今回も日経平均は7月の史上最高値から8月5日の安値まで26.6%下げて、これでアベノミクス相場が始まって以降で4回連続で高値から2割以上の下げという同じ形になりました。

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 日経平均は7月11日のザラバ高値4万2426円から大きく下げました。大きなとらえ方では非常に警戒すべき状況です。7月の日経平均の月足チャートは史上最高値で長い上ヒゲの陰線になりました。アベノミクス相場が始まって以降では2013年5月の2,105円幅の上ヒゲ以来です。前回はその13年5月の高値1万5942円から翌6月の安値1万2415円まで3,527円値下り、率にして22.2%の下げとなりました。週足チャートでは2週線と26週線がデッドクロスしました。これは昨年10月の底打ち以降で初めてです。

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 日経平均は7月11日のザラ場高値4万2426円から今週26日前場の安値3万7668円まであっと言う間に4,758円も下げましたが、24日に日経平均とTOPIXは共に終値で1ヵ月ぶりに50日線を割り込み、日経平均は150日線も割り込みました。

 7月の日経平均の月足チャートは史上最高値で長い上ヒゲの陰線になっています。上ヒゲの長さは2,587円の幅ですが、2,000円以上の幅の長い上ヒゲが出現したのは、アベノミクス相場が始まって以降では2013年5月の2,105円幅の上ヒゲ以来です。前回はその13年5月の高値1万5942円から翌6月の安値1万2415円まで3,527円値下り、率にして22.2%の下げとなり、アベノミクス相場が始まってから最初の大きな下げ波乱でした。単純に値幅だけで言えば今回はその時よりも長い上ヒゲであり、過去20年でも最も長い上ヒゲです。

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 早見は米株について上昇基調に変わりなしという強気の見方を変えませんでしたが、トランプ氏に対する暗殺未遂という衝撃的な事件が起きたことで、大統領選挙でトランプ勝利の可能性が一気に高まりました。このためトランプ氏の政策や発言に沿って、米株市場では半導体を中心とした流れから、オールドエコノミー株に見直しがなされて、NYダウがひときわ大きな値上がりを見せ、終値ベースでは7月10日から17日までで合計1900ドル以上も値上がりして史上最高値を更新しました。

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 今週も米株は主要な3つの株価指数の中でナスダック指数とSP500指数が史上最高値を更新しています。9月の利下げ期待が高まってきました。

 日本株も今週は日経平均とTOPIXが共に史上最高値を更新しました。指数は史上最高値を更新していても、決して全面高というわけではないので、こうした株価上昇に対して疑いの目で見ている投資家や市場関係者も多いと言えます。

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