前々回当コーナーで「ナスダック指数の週足チャートでは、冷静に逆張り指標を見ると、そろそろ短期的には逆張りの視点で見ていく状況になってきているのではないかと考えている」ことをお伝えしました。
案の定ナスダック指数は3月11日の安値1万7238ポイントから上昇に転じて、25日には1万8281ポイントまで上昇。NYダウも終値ベースでみると3月13日の最安値から25日までで合計1770ドル以上の急上昇となりました。前々回から「短期的に逆張りの視点で見ていく状況」と書いたとおり米株は上昇しました。
相場観
米株は2022年と同じ戻り売りの形2025.03.28
逆張りの視点でみたとおりの株価反転だが2025.03.21
今月に入ってから日米の株価は急落しましたが、早見は既に有料情報や週刊レポートで逆張りの視点での解説をし始めていました。
週足チャートで逆張り指標を見ると、前週末3月14日の時点でナスダック指数の週足RCI(9週)はマイナス78まで低下しました。ここまで下がったのは一昨年10月に底打ちした時のマイナス85以来です。またRSI(14週)も29.4まで低下しましたが、30を下回ったのは2022年10月に底打ちした時の26.2以来です。前回当コーナーで「ナスダック指数の週足チャートでは、2023年3月以来2年ぶりに52週線を下回ってきたものの、冷静に逆張り指標を見ると、そろそろ短期的には逆張りの視点で見ていく状況になってきているのではないかと考えている」ことをお伝えしました。
昨年12月のセミナーからの読み通り2025.03.14
今週も日米の株価がドスンと下げてきました。早見は昨年12月の東京セミナーで、「2025年は崩れる年だ」と発表して、それ以降「常に戦場にいるつもりで緊張感を持って見ていなければならない」と呼びかけてきましたが、案の定株価は崩れてきました。
続いて今年1月の東京セミナーでは、「円高が日本の株価にとって悪材料になる」という見方をお伝えしました。実際ドル円は1月に158円台で円安がピークアウトして、今週は146円台まで12円も円高が進み、それにつれて日経平均は1月の高値4万200円台から今週は一時3万5900円台まで下落しています。
米利下げ期待やウクライナの戦争早期終結との綱引き2025.03.07
早見は1月の東京セミナーで、トランプ大統領が米国ファーストの立場からドル安の方向にもっていき、円高が日本の株価にとって悪材料になるという見方を明確にお伝えしました。1月セミナーの講義録をお持ちの方は7~8ページのところを読み返してください。
ドル円は1月に158円台で円安がピークアウトして、今週はトランプ大統領が「日本の首脳に通貨安政策を続けることは出来ないと伝えた」と発言したこともあり、148円台まで円高が進みました。日経平均は1月の高値4万200円台から今週は3万6800円台まで下落しており、円高・株安の流れでした。このところ米景気の後退がハッキリしてきており、早ければこの春に利下げを実施する可能性が出てきました。そうなるとますます円高圧力が強まりますが、3月は米利下げ期待との綱引きで株価を見る必要があります。
「崩れる」のキーワードを忘れず、ロスカットルールも厳守2025.02.28
早見は2月15日の東京セミナーで、2つの「もし」について話しました。
① もし2月の日経平均の月足が陽線なら、3月も陽線が期待できる
② もし2月後半に半導体株が盛り上がれば、3月相場に期待できる
という2つの「もし」が果たして実現するかどうか、3月相場を占ううえで今月後半は観察していました。しかし2月の日経平均は月足陰線で終わりました。半導体関連株も注目のエヌビディアの決算は市場予想を上回りましたが、半導体株指数は27日に暴落しました。
今年のキーワード「崩れる」にふさわしい動き2025.02.21
ドイツのDAX指数やユーロストック50指数が史上最高値をとっくに更新して上昇を続けているなど、欧州の株価は強い値上がりを見せています。米株も税還付資金の流入効果が始まり、今週はSP500指数が1ヵ月ぶりに史上最高値を更新しました。しかし日経平均やTOPIXは冴えない動きで置いてきぼりを食っています。
昨年12月に早見の東京セミナーで、2025年のキーワードは「崩れる」ということだと発表しました。一昨年12月のセミナーで発表した2024年のキーワードは「大きく揺れる」でしたが、年が明けて2024年の元旦に能登半島地震が発生して、まさに「大きく揺れる」年の幕開けとなりました。
暗号資産関連株の大相場を追いかけている2025.02.14
日経平均やTOPIXは、2月に入ってもどうにもこうにも上に行かれない展開が続いています。昨年7月に4万2426円の史上最高値を付けた後、早見は一貫して「日経平均が7月の高値を抜くのは容易な事ではない」と言い続けてきました。実際半年経っても史上最高値を抜くことは出来ず、それどころか10月以降は4万200円台~4万300円台で強力な上値の壁すら突破することが出来ません。日経平均がもっと値上がりするはずだという市場関係者の見方を信じている人々にとってはイライラが募るばかりでしょう。
今週は米CPIが市場予想を上回り、米利下げは12月まで先送りとの見方が広がり、ドル円は先週の150円90銭台から一気に154円80銭まで円安に急反転しました。これは日経平均やTOPIXには支えになりますが、果たして上値の壁を突破するだけの力を見せるか問われます。
スタンダード市場やグロース市場の強さに注目2025.02.07
今年に入ってから、いきなり中国の株価が年明けとしては2016年以来の急激な下げとなりましたが、日経平均も大発会に500円以上の下げ幅で急落して、12月27日のザラ場高値4万398円から1月17日の安値3万8055円まで一気に2300円以上もの急降下となり、波乱のスタートになりました。その後1月24日に4万279円まで急上昇したものの、そこからまた急落して2月3日の安値3万8401円まで1,800円以上も下げました。
日経平均が昨年7月に4万2426円の史上最高値を付けた後、早見は一貫して「日経平均が7月の高値を抜くのは容易な事ではない」と言い続けてきました。実際半年経っても史上最高値を抜くことは出来ず、それどころか10月以降は4万200円台~4万300円台で強力な上値の壁を作っています。この壁すら突破することが出来ません。
限定的なショック安を通過2025.01.31
今週は突然降ってわいたディープシークショックで、日米の株価が下げ波乱に見舞われました。
米株はCPI発表後にNYダウの週足チャートは直近の最安値から陽線包み足で切り返して底打ちの形になり、SP500指数は12月の史上最高値6,099を抜き、週足チャートでは2週線と13週線がゴールデンクロスしました。ナスダック指数も先週は12月の史上最高値からの下げ幅の90%を戻して、日足チャートでMACDがゴールデンクロス。週足チャートでは2週線と5週線がゴールデンクロスというように、チャート的にもガラッと変化して安心感を誘っていました。そこに突然噴出したディープシークショックで、米株は今週急落したわけですが、急速に値を戻してNYダウは12月5日以来の高値に戻りました。FOMCでは利下げ見送りでしたが、まだ米株には不安定感があるので様子見です。
SP500指数が史上最高値更新2025.01.24
米株はCPI発表で流れが変わり、NYダウの週足チャートは直近の最安値から陽線包み足で切り返して底打ちの形になりました。
今週はトランプ政権スタートで、米株の実勢を示すSP500指数は6118まで上昇して、12月の史上最高値6,099を抜き、米株指数の中で先頭を切って史上最高値を更新しました。今週は週足チャートでは2週線と13週線がゴールデンクロスしています。