相場観

 前回は「米株指数は底割れで崩壊してきた」ということを指摘しました。ウクライナの戦争は、5月9日のロシア戦勝記念日に果たしてウクライナに対して宣戦布告に踏み切るかが大きな焦点でしたが、プーチン大統領はウクライナに対する戦争宣言は行わず、この点はひと安心でした。
 今年はただ事では済まない、歴史に残る大きな事が起きる五黄土星と言う話を昨年末からしてきましたが、2月に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻で金融、株式、商品相場にも歴史的な影響を及ぼしています。特に商品相場の上昇はすさまじく、小麦をはじめとして穀物や資源、木材などに至るまで広く値上がりして、世界的なインフレにつながっています。それが各国の利上げにも結び付き、米FRBは22年ぶりとなる0.5%の利上げに踏み切りました。米国の利上げ方向を受けて3月からは円安がどんどん進行して、ついにドル円が131円台までつけて2002年4月以来20年ぶりの円安水準になりました。
 今年はただ事では済まない、歴史に残る大きな事が起きる五黄土星と言う話を昨年末からしてきましたが、次から次へと火が噴いています。

 
 1月は南太平洋のトンガで100年に一度の規模という大噴火が起こり、日本でも今まで観測されたことないパターンの津波が起こりました。続いて2月にはロシアがウクライナに対して本格的な軍事侵攻を開始して、ロシア対ウクライナというだけでなくロシア対西側諸国という第二次大戦以来の大規模な戦争になり、今も続いています。この戦争はその規模もさることながら、ドイツが軍備増強に舵を切り、スウェーデンやフィンランドがロシアの脅威に対抗するためNATO(北大西洋条約機構)に加盟を申請するなど、欧州各国の路線が大きく変わるというまさに歴史的な事態になりました。商品市況も大爆発の上昇になっています。
 「米株はここまで短期間で上げてきたので、次に問題になるのは短期的な警戒感が出てくることだ。NYダウやSP500指数が200日線を突破してきたので、ひとまず利食い売りや戻り売りが出てきやすい。」と指摘した通り下げてきたわけですが、NYダウとSP500指数、ナスダック指数は今週25日線と50日線を下回ってきました。
 先週3月31日の早見のラジオ番組を聴いた方は覚えておられるかもしれませんが、私は先週のラジオ番組で「米株はここまで短期間で上げてきたので、次に問題になるのは短期的な警戒感が出てくることだ。NYダウやSP500指数が200日線を突破してきたので、ひとまず利食い売りや戻り売りが出てきやすい。」と指摘しました。
 
 その後思った通り米株は下げてきています。NYダウは3月29日の終値3万5294ドルから4月6日の終値3万4496ドルまで下げてきました。ナスダック指数も3月29日の終値1万4619から4月6日の終値1万3888まで下げています。ナスダック指数も200日線にあと一歩と言うところで頭を押さえられたので、やはり200日線がひとまず戻りの壁となりました。

 2月下旬からここまでの1ヵ月間で、早見は重要なことをひとつひとつ指摘してきました。
①2月24日にマザーズ指数が底打ちしたと判断して、2月26日の東京セミナーからマザーズ株への買いを再開。→実際マザーズ指数は2月24日が最安値
②米株も2月24日の突っ込み安値が最悪の局面であり、週足チャートでの長い下ヒゲを守れば大丈夫。→実際NYダウとSP500指数は2月24日の安値を下回らずに、週足の長い下ヒゲを保って底打ち。
③SP500指数は、先々週の週足は始値と終値の間の実体が260ポイントに達する大陽線で、これは2020年3月の大底の時以降の大陽線以来の大きさ。ナスダック指数も先々週の週足チャートは最安値で陽線つつみ足の形になり、これで2月と3月の安値でダブル底の形。
 →実際その後一段高で、NYダウとSP500指数は200日線を突破。
④ウクライナの戦争が始まれば織り込み済みとなり、株価は戦争が終ってから底打ちするのではない。戦争のまっただ中で底打ちする。
 →実際に戦争の真っ最中の2月24日で底打ち。

 日米共に株価が底値から急上昇してきました。NY株式市場の実勢を示すSP500指数は、22日の終値で200日線を突破して、10日線と25日線もゴールデンクロスしました。このゴールデンクロスは1月4日に史上最高値をつけて以降で初めてです。そして先週の週足は始値と終値の間の実体が260ポイントに達する大陽線でしたが、2020年3月の大底の時以降、実体が200ポイントを超える大陽線は3回あり、全てその後一段高になっていました。特に2020年3月の大底打ちの時は251ポイント幅の大陽線でしたが、今回はそれを上回り、コロナ暴落の大底以降で最大です。ナスダック指数も先週の週足チャートは最安値で陽線つつみ足の形になり、これで2月と3月の安値でダブル底の形を作りました。
 前号では株価全体について「売り飽き気分が出てきた」という見方を書いておきました。日経平均は3月9日に2万4681円のザラ場最安値を付けましたが、今週は17日前場に2万6702円まで戻してきており、MACDがゴールデンクロスするなど底打ち反転の形になってきたので、やはり売り飽き気分が出たとみたところで下げ止まった形です。
 日経平均は今週9日に2万4681円まで下げてきました。昨年12月18日の東京セミナーで今年の日経平均の安値の目安について、2万3400円台と発表しました。当時は2万8500円台でしたから、早見の話を聴いたり講義録を読んでも「まさかそこまでは下がらないだろう」と思った方も多かったと思います。しかし今週は12月セミナー当時から3,900円ほども下げてしまい、早見が設定した今年の安値の目安にあと1,200~1,300円ほどに近づいてきています。1月27日にも840円安という急落がありましたが、何かショック安的なことでもあれば1日で届いてしまう位置です。
 早見は1月29日の東京セミナーで話をしておいたとおり、2014年2月にロシアがウクライナに侵攻してクリミア半島を制圧したクリミア危機の時に、当時NYダウは侵攻を前に2014年1月に下げる場面がありましたが、軍事侵攻が起きた2月に底打ちして急反発したことを前例とするように話しておきました。つまり戦争が始まれば織り込みの形になるという事でした。
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