前回「短期的な調整局面は常にあることだから、TOPIXが9ヵ月連続で上昇してくれば、当然下げる場面があっても何もおかしくない。米株の下げがそうした自然なリズムを意識させる口実になる可能性は十分にある。」と書いておきました。
その米株は、実勢を示すSP500指数とナスダック指数が、共に月足チャートで8月の下ヒゲを帳消しにして底割れとなりました。したがって目先的な反発はあっても戻り売りの形です。利上げが更に続く見通しで米金利が非常に問題のある水準まで上昇してきており、米株が大きな崩れに発展する可能性はあります。加えて恒例の米政府機関閉鎖問題も市場にのしかかっており、米株の地合いが悪く、日本株も米株の下げに足を引っ張られる可能性が大きく、それに対する抵抗力を試される局面と言えます。