日経平均は11月4日に5万2636円の史上最高値をつけましたが、そこから下げ波乱になり5日の安値4万9073円まで一気に3,563円も急落しました。
10月18日の早見の東京セミナーで、今後の日経平均について「5万3000円台から5万4000円のレベルを目指していく上昇トレンドだと考えても的外れではない」とお話ししました。その時の4万7500円台から5万2600円台まで上昇して、セミナーでお話しした目安にあと一歩と近づいて止まりました。
これで日経平均とTOPIXの週足チャートは、最高値で陰線包み足になりましたので警戒して見ていましたが、今週はまずTOPIXが先頭を切って史上最高値を更新して、陰線包み足を否定しました。日経平均はこの悪い形で上げが止まりました。
既にお伝えしたように、日経平均は6月から11月まで6ヵ月連続で月初の値下がりとなりましたが、6月から10月までは月初の下げは押し目買いのチャンスを提供していました。今回もそのパターンになるかどうか注目されると前回当コーナーで書きました。そして今週TOPIXが史上最高値を更新したわけですが、日経平均ベースではイヤな雰囲気になっています。
今週は米株もNYダウが先頭を切って史上最高値を更新しました。SP500指数も終値で見ると、10月の史上最高値6,890から11月6日の安値6,720までの下げ幅の76%を戻しましたが、こちらもナスダック指数が崩れてきました。
前回も書いたように、早見は「国策に売りなし」ということで、高市政権が掲げる政策テーマに沿っての投資作戦を進めています。防衛、原発再稼働と核融合、電力インフラ、ペロブスカイト太陽電池、量子コンピューター、海底ケーブル、造船、宇宙、サイバーセキュリティー、国土強靭化、レアメタル、エンタメなど色々ありますが、こうしたテーマに沿って週刊レポートや有料情報、セミナーなどで推奨銘柄や注目株を出してきました。今週もその中から建設株の熊谷組(1861)やエンタメ関連株のソニーグループ(6758)ペロブスカイト太陽電池関連株の伊勢化学(4107)が新高値で好調に値上がりしています。
また今週はTOPIXが先頭を切って史上最高値を更新したことで分かるように、不動産、銀行、鉄道、建設、電力など内需系の株価の値上がりが目立ちました。東証銀行株指数は13日に480ポイントまで上昇して、9月26日の高値469ポイント台を抜いて新高値になりました。銀行株は有料情報で買い推奨した三菱UFJFG(8306)と週刊レポートで取り上げた池田泉州(8714)が今週は新高値です。こうした内需系のセクターにも期待しましょう。
※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・加筆したものになります。


文字サイズ
このページを印刷




Copyright © MEDIK Investment Advisory Co.,LTD, All Rights Reserved.
