前回の当コーナーのタイトルは「日米株価の悪い形を覆せるか力試し」としました。
日経平均は11月4日の5万2636円の史上最高値のところで週足チャートは陰線包み足の形になり、最高値から3本連続陰線。2週線と5週線もデッドクロス。4月から10月まで7ヵ月連続陽線で上げてきましたが、今月は現時点でついに陰線で途切れています。
また日経平均の月足チャートで120ヵ月線とのカイリ率を見ると、10月末時点で96.5%にも達しました。リーマンショック以降振り返ると、アベノミクス相場が始まって最初のピークであった2015年5月末で60%。日経平均は翌6月の高値2万952円から、16年6月の安値1万4864円まで長期にわたり29.9%下げました。
次は18年9月末に68.7%でピーク。日経平均は翌10月に2万4448円の高値をつけて、12月の安値1万8948円まで22.5%下げました。次は21年2月に66.2%でピーク。日経平均はその2月につけた3万714円の高値から8月の安値2万6954円まで12.2%下げました。そして昨年3月末に74.4%でピーク。日経平均はその3月の高値4万1087円から4月の安値3万6733円まで10.6%下げました。
このようにリーマンショック以降だけ見ても。日経平均は120ヵ月線とのカイリ率が60~74.4%でピークとなり、日経平均はその月か翌月が最高値で下げに転じていました。したがって今回はカイリ率が10月末で96.5%にも達したわけですから、翌月である11月4日の高値5万2636円というのは、これを抜きに行くのは相当なエネルギーを必要とすることが容易に想像できます。
しかし日経225平均ではなく日経5平均だと言われるような日経平均に比べれば、TOPIXの方が相対的に堅調です。日経平均は11月4日の史上最高値から19日の安値まで8.4%下げましたが、TOPIXは11月13日の史上最高値から19日の安値まで4.8%の下げにとどまっています。
また米株指数も、今週は12月の利下げが確実視されるようになりグンと戻してきました。SP500指数は10月29日の史上最高値から11月21日の安値までの下げ幅の77%を戻し、ナスダック指数も65%を戻しました。20日にSP500指数とナスダック指数は日足チャートで大陰線で大きく下げましたが、今週は20日の大きな下げを埋め戻して大陰線を帳消しにしました。直近で米株指数も悪い形になっていましたが、ギリギリここで踏みとどまっており頑張りを見せています。前回のタイトル通り「悪い形を覆せるか力が試される」場面です。
※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・加筆したものになります。


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