日本株は日経平均が11月4日のザラ場での史上最高値5万2636円に対して、今週は5万1107円まで戻してきましたが、まだ最高値まで1,529円も開きがあります。これに対して日経平均に比べて相対的に強かったTOPIXは、史上最高値を更新しました。米株もSP500指数とNYダウが今週史上最高値を更新しました。
今月は日米の金融政策が大きな焦点ですが、米国は今週利下げを実施しましたが、日本は日銀が利上げを実施する可能性が大きいとみられています。前回も書いたように高市政権への期待も大きく、利上げへの懸念を吹き飛ばして株価が崩れなければ、弱気派がまた買い戻しを余儀なくされる展開も考えられます。逆にその期待が裏目に出て株価が崩れると厄介です。
とはいえTOPIXを見ている限りでは日本株の上昇基調が崩れてはおらず、ひと握りの値嵩株の動きに大きく左右されて「日経225ではなく日経5平均だ」と冷やかしで言われるような日経平均を、必要以上に気にしても仕方ないということは言えます。
早見は今月はフィジカルAI・ロボット関連株に特に重点を置いて取り上げてきました。有料情報で12月2日に買い推奨したファナック(6954)は、推奨時点の5401円から今週は6,332円まで17.2%値上りのヒットになりました。
続いて週刊レポートで買い推奨した安川電機(6506)も推奨値である12月8日の寄付き値4,855円から今週は5,268円まで値上がりして新高値になりました。フィジカルAI・ロボット関連株に焦点を絞った読みは狙い通りになっています。
12月は来年の注目テーマを踏まえて投資作戦を進めているのは言うまでもありませんが、フィジカルAI・ロボット関連株は来年の重要な注目テーマの一つとして位置づけて取り組んでいます。その中でもファナックと安川電機は、まさにそのシンボル株と考えて真っ先にそれぞれ買い推奨しました。
なおこの関連株ではスタンダード市場の菊池製作所(3444)の値上りも目立っていますが、この株は企業の継続前提に重要事象がついているため、弊社のルールにより推奨銘柄にすることが出来ませんでした。
結局は来年も「国策に売りなし」という合言葉に変わりありません。特に高市政権は石破政権の時とは全く違い有言実行に信頼が持てますから、掲げた国策の実現度、着手度は極めて高いと見ています。政策テーマは引き続き徹底して追いかけていきましょう。
※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・加筆したものになります。


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