直近では155円で当局からの警戒感が出ていたドル円相場は19日も10年債利回りが1.775%まで上昇するなど、12月利上げを織り込んだ動きになっていました。しかし19日夕方に行われた片山財務相、城内経財相、植田日銀総裁による3者会談にて「為替について具体的な話はなかった」と片山財務相が発言したところが起点となり、ドル円相場は一気に157円台まで上昇して10カ月ぶりの水準となりました。今の水準と勢いは半端に介入したところですぐに戻されるし、円安にしたいという意向ならともかく、円安を是正したいという意向があったのだとしたら、3者会談が必要だったのかどうかと思わなくもないですが、その後公表されたFOMCの議事要旨にて年内の追加利下げの可能性が後退したことも合わせて円安に拍車がかかりました。
米政府機関一部が閉鎖していたことで統計の公表が遅れていましたが、取り急ぎ直近で発表されたスケジュールでは、11月25日に9月の小売売上高公表、11月26日に9月の耐久財受注を公表、この辺りのスケジュールは感謝祭(感謝祭は11月27日)ウィークに入っていることから、発表時のマーケット参加者によって大きく値が動きやすいかもしれません。


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