2015年が間近になってきました。年が明ければ、FOMCの利上げへの現実感が一段と増してくると思われます。思惑になるのは利上げのタイミングですが、17日に発表されたFOMC会合では、これまでの相当な期間という表現に加え、「利上げ開始まで辛抱強くなれる」という言い方を加えました。この辛抱強くという表現は、かつて使われたことがあります。
2004年1月のFOMCで、当時のグリーンスパン議長体制下に「辛抱強く」という表現が使われ、その5ヵ月後の6月会合で利上げが決定されました。今回も同様の時期にこの文言が既定テキストのように使われ、利上げ時期の思惑として一番高いのは6月になってきました。ただ、今回のFOMCでもう1つ気になるコメントが、イエレン議長の「政策変更は会見の日に限定しない」です。 続きを読む