11月21日、対円で2008年8月以来の105円台回復となったカナダドルについて、25日にOECDが経済見通しを公表しました。これによると、現状のエコノミストの予想を前倒し、利上げ開始を2015年5月下旬としていることに注目が集まっています。
直近で発表されたカナダのインフレ率は、前年比予想2・0%に対し、2・4%、コア指数も2・3%と、予想を上回る強い結果となりました。9月の小売売上高も予想+0・5%を上回る+0・8%となるなど、個人消費が回復してきていることが確認されています。原油安で資源国通貨の1つとして不安視されていましたが、国内経済は堅調で、ボロズBOC総裁もこのところ金融引き締めに対しての発言がややタカ寄りに変化してきていました。
15年5月は27日にBOC理事会がスケジュールされており、6月はFOMCへの利上げ期待が強まっていますから、来年前半は北米中心に金融引き締め思惑の相場が強まりそうです。
カナダドル円は2007年に125円まで高値があり、現在105円。月足MACDも10月にゴールデンクロスしたばかりです。押し目買いで少し来年にかけて狙っていくのも良さそうですね。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。