高市首相が解散総選挙を宣言し、2月8日の投開票に向けた選挙戦が始まる中、10年国債利回りはついに2.320%まで上昇して、いよいよ99年2月につけた2.44%台の高値をうかがう動きになってきました。さすがに急ピッチの上昇に対して警戒感が強まり一旦反落していますが、これで落ち着くのか再び加速的な上げになるのか、非常に注意してみるべき局面になっています。ドル円相場は158円台前後で膠着しています。
今、スイスでダボス会議が行われており、米国のグリーンランド(デンマーク自治領)取得に向けた方針で米と欧の関係悪化が会合の場で一段と浮き彫りになっています。1月18日付でドイツ銀行のチーフ為替ストラテジストのサラベロス氏が出したリサーチノートの中で「地政学的緊張の高回りにより」欧州諸国が保有する米国債・米株約8兆ドルを売る可能性を示唆する内容がベッセント財務長官の逆鱗触れたことが報じられていますが、21日にはデンマーク年金基金が米国債投資から撤退すると表明しました。保有する1億ドルの米国債を月内に売却するとしており米国としてもこうした動きに追従されることを嫌気しているのが伺えます。トランプ大統領は2月1日に予定していた欧州諸国への関税賦課を撤廃したことから一旦緊張緩和となっていますが、中東問題、グリーランド問題、そして米国内でも金融専門家対トランプ政権という対立図式が強まっており、どの部分で相場に火が付くか分かりません。
こうしたきな臭い状況が続く中、スイスフランは対円で200円台に到達と史上最高値を更新し続けています。米欧対立懸念、日本円では日本の財政悪化懸念の円売りなどの回避マネーがスイスに流れ込むリスク回避の上昇が止まりません。それらの懸念はまだ解消の道筋も見えていないことから、スイスフランはまだじりじりと上昇が続きやすい環境です。
当レポートは今週木曜日発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。
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