いよいよ日本は選挙戦に突入しました。その直前である23日金曜日、日銀金融政策決定会合後の植田総裁会見が終了した直後にドル円が突如2円急落し、市場に動揺が走りました。急落後の動きを見る限りは実弾で介入に入ったようなレベル感の動きとは感じられず、レートチェックだろうという噂で終わりましたが、その夜のNY市場で再び円相場が急落し、日中159円台まで上昇していたドル円相場が一気に156円まで値を消しました。
週末の報道では米財務省主導のレートチェックという話で、週初は窓開けして値を消し、152円割れ寸前まで急激な円高になっていました。その相場も28日のブルームバーグの報道でベッセント財務長官が従来の強いドル政策を維持すると発言したことで、米側の円買い介入観測を否定したことから円売りに傾き154円まで戻しましたが、続きません。これまでなかったような協調レートチェックなどというやり方で円安をけん制してきた現在の財務省(であり相)サイドに油断できず、ドルロングへの不安感が出てきているのかもしれません。今の政府サイドであれば、選挙中に円安が急伸するような地合いがあっても、インフレ抑制を題目に行動する可能性も無いとは言えないですね。大きく下げたからと値ごろ感の円売りは危険です。
今回の円相場の動きを受けて、クロス円も連れ安して大きく値を消していましたが、チャートを見るとドルよりも先だって値を戻しています。ドル円日足のチャートを見ると一目均衡表の雲を完全に下抜けてしまいましたが、同じ位置で推移していたカナダドル円は雲の上限前後で踏み止まって再び雲を上抜けし、週明けの窓を埋める動き(113.59)が期待できます。オセアニア通貨も堅調な戻りになっており、米によるイラン攻撃懸念で4カ月ぶりの原油高となっている資源通貨は堅調な動きです。スイスフラン円も201円の高値の後ドル円の売りに連れてやや下げましたが200円前後の高い位置を保っており、いつ突然始まるか分からない中東の地政学的リスクに警戒感が強い動きが伺えます。
近々でトランプ大統領が次期FRB議長を指名と報道です。あの人か、この人かと様々な憶測がありましたが、ケビン・ウォルシュFRB理事の氏名が濃厚で、マーケットはこの報道を受けてドル高になっています。
FRB議長人事、30日朝に発表とトランプ氏 ウォーシュ氏有力か
当レポートは今週木曜日発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。
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