日銀審議委員の任期満了に伴う後任に、政府自民党は浅田氏(中大名誉教授)、佐藤氏(青学大教授)を後任に指名する人事を発表しました。両氏はともに積極財政推進のリフレ派と言われ、高市政権の進める政策に供する人事であると見られたことから、株高・円安が進みました。前日24日の高市首相と植田日銀総裁の会談において、高市首相が利上げに難色を示したという報道もあり、日銀のデフレ脱却引き締め戦略に強力なストップが掛かってきた印象です。こうした材料を受けての円売りが進みやすい地合いですが、円売りが進行すると「為替は注視している」という発言が政府サイドから出て来るので、一方方向になりづらい相場地合いが続いています。
とはいえ植田総裁も日銀会合に向けて得られる上表を丹念に点検したうえで追加利上げの意思を決定したいと前向きな発言もあります。今回の2名の後任理事のうち、4月には浅田氏が任に着くと思われますので、リフレ派委員が増えないうちの3月の日銀会合(3/18-19)に向けては色々ここから注目が高まるかもしれません。
先日発表された高市政権の対米投資第一弾5.5兆円がありましたが、総額は85兆円規模と言われています。これらの資金が段階的に円を売ってドルに換えての投資資金になるとしたら円安の下支えともなるので、3月の高市首相初の訪米も含め、今後の進捗について「為替要因」としても注意しておく必要がありますね。日米首脳会談予定も3月19日です。
その他通貨では、2月3日に利上げを行った豪ドルが、追加利上げ期待を背景に対円で111円台乗せの史上最高値更新となっています。25日に発表された1月CPIも予想を上回り、コアインフレは2024年以来の高い伸びを見せたことから、以前より重視する四半期CPIへの注目が高まります。4月下旬に公表される1-3月CPIの基調インフレを確認して、5月会合での追加利上げという流れに期待が強まっています。
当レポートは今週木曜日発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。
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