選挙後は円安にブレーキ2026.02.13

 2月8日に解散総選挙が終わり、高市自民圧勝で単独過半数316議席の獲得という戦後最高の衆院占有率68%となりました。株価は週初から急騰していましたが、ドル円相場は真逆の動きと言えます。

 投開票が行われていた8日の夜、既に円安をけん制する発言が片山財務相から出ていたことに加え、米とイランの緊張状態が一段と高まるような報道も増えていました。最近はペンタゴン近くのピザ屋の注文数増加というのも米軍側の動きの1つとして最近注目されていますね。こうした週末の報道が円安のリスクオンに楔を打つかのような相場の動きで、高市圧勝期待の投機筋のポジションを一気に叩き落された動きでドル円相場は152円台まで値を消しています。

 ドル円の月足チャートを見ると、見事な陰線つつみ足の形になっていました。その後は一旦戻していたので選挙後の相場がどうなるか注目していましたが、下げて来ると高値での陰線つつみ足が出たという『警戒』が高まります。前回月足で陰線つつみ足が示現した24年7月は高値から安値まで14%下落しました。今回の高値159.45から14%下落したとすると137.1円になります。またコロナ後最安値102.59(20年3月のコロナショック安は一瞬なので除き)から最高値である161.94の38.2%戻しが139.2円となり、戻りの一つの目安として見てみると、140円割れも現実味が無いわけではありません。特に140円前後のところは何度か下値を支えた節目になっていますので単純にするっと割ることは難しいかもしれませんが、この辺りの水準まで下げてもおかしくはない。この節目を割るような地合いになれば次の展開をよく考える必要があります。

 これはあくまでも月足の動きですから、目先が売りか買いかと考えるのとは別ですが、選挙後5円も下げているドル円相場に対しても、三村財務官は「一切ガードは下げていない」と述べ、「米国当局とも緊密に連絡を取り合っている」と強調し、依然として手綱を緩める気配がありません。こういう時に裏をかいての安値のドル買いは、私はしません。今週のように株価に影響がないのであれば物価高への批判が強い中で円安減速はウェルカムでしょう。

当レポートは今週木曜日発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

 

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