トランプ氏が米大統領選で勝利したのを境に、市場では金を売ってビットコインなど暗号通貨を買う動きが強まっており、今週もビットコインは一段高で史上最高値を更新した。
一方、東証に上場している金のETFであるSPDRゴールド(1326)は、10月31日の最高値3万9610円から11月14日の安値3万6800円まで1週間で7%下げて25日線を下回ってきた。
インターネット有料情報、電話有料情報は通常通り平日1日5回配信中です。インターネット有料情報をご利用の際は、ブラウザ環境は最新のバージョンでご覧頂きますようお願い致します。
トランプ氏が米大統領選で勝利したのを境に、市場では金を売ってビットコインなど暗号通貨を買う動きが強まっており、今週もビットコインは一段高で史上最高値を更新した。
一方、東証に上場している金のETFであるSPDRゴールド(1326)は、10月31日の最高値3万9610円から11月14日の安値3万6800円まで1週間で7%下げて25日線を下回ってきた。
東証銀行株指数は、7月の最高値368台から8月の安値259台まで下げていたが、今週は358台まで大きく上昇してきた。これで7月の高値からの下げ幅の9割を戻した。今週は週足チャートのMACDがゴールデンクロスしており、これも7月の高値以降で初めてだ。
インド株の指標であるムンバイ指数は、9月27日の最高値8万5978ポイントから10月31日の安値7万9287まで7.8%下げた。週足チャートでは最高値から先週まで4本連続陰線だった。これは昨年7月から8月にかけての調整局面以来で、この時の下落率は4%で止まっていた。前々回は2020年2月から3月にかけてのコロナ暴落の時であり、下落率で見れば4年ぶりの大きさでの週足4本連続陰線で下げている。今週は10日線と100日線がデッドクロスしたが、これも昨年10月の安値から1年ぶりのこと。
TOPIXの月足チャートは、10月23日時点で7月の最高値から4ヵ月連続陰線となっている。このまま確定すると最高値からの最初の4ヵ月連続陰線としては、2007年11月から2008年3月にかけての5ヵ月連続陰線以来となる。前回はそこから6月まで反発に転じたあと、2008年10月にかけてリーマンショックの大暴落になった。果たして10月相場が4ヵ月連続陰線で終わるか回避できるか要注目だ。
今週NYダウは15日に取引時間中としての史上最高値をつけてから急落。15日の日足チャートは史上最高値で陰線包み足の悪い形になった。NYダウが日足チャートで高値で陰線包み足になったのは、前回7月18日に4万1376ドルの高値をつけた時で、そこから8月5日の安値3万8499ドルまで短期間で2877ドル急落した。
東証に上場しているグローバルX半導体ETF(2243)の日足チャートを見ると、7月11日の上場来高値2,277円と9月27日の戻り高値1,858円を結んだ右下がりの上値抵抗ラインが作られ、安値は8月5日の暴落の時の1,407円と9月9日の1,546円を結んだ右上がりのサポートラインが作られて、大きな三角もち合いの形になっていた。
東証に上場しているWTI原油ETF(1671)の週足チャートを見ると、7月の最高値3645円からずっと下げ続けていたが、9月に2,585円の最安値をつけて、今週は3,070まで戻してきている。今週は2週線と5週線がゴールデンクロスしてきたが、これは7月の最高値以降で初めてだ。
東証に上場しているグローバルⅩ半導体株ETF(2243)の日足チャートを見ると、8月5日の最安値1,407円と9月9日のダメ押し安値1,546円を結んだ右上がりのサポートラインが作られている。一方高値は8月20日の1,861円と9月3日の1,810円を結んだから右下がりの上値抵抗ラインが作られていたが、今週はこの上値抵抗ラインを上に突破して三角もち合い上放れの形になった。
今週は米株ではNYダウが先頭を切って史上最高値を更新した。米株の実勢を示すSP500指数は終値ベースで7月16日の史上最高値5,667と8月30日の戻り高値5,648でダブル天井の形になっていたが、今週は19日の終値5,713まで上昇してきた。
前回当コーナーで、日経平均の週足チャートでは先週9月2日(月)の戻り高値3万9080円で陰線包み足の不吉な形になってしまったことを指摘した。月足チャートでは7月に史上最高値で陰線包み足の天井打ちの形になっていたが、今月は月足のMACDもデッドクロスしてきた。