昨年10月に京都大学の山中教授がiPS細胞でノーベル賞を受賞したところからバイオ関連株に火がついた。
その中心となったタカラバイオ(4974)は10月5日の安値415円から10月17日に1010円まで急上昇して、第一段階が終了していた。
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昨年10月に京都大学の山中教授がiPS細胞でノーベル賞を受賞したところからバイオ関連株に火がついた。
その中心となったタカラバイオ(4974)は10月5日の安値415円から10月17日に1010円まで急上昇して、第一段階が終了していた。
早見は毎年大発会での一番人気銘柄を翌日の寄り付きで自動的、機械的に買う投資作戦を行っていただいている。これは大発会当日、終値が値上がりで終わった銘柄の中で、売買代金が最も多かったものを一番人気銘柄としており、その年の相場全体や経済動向などを占う意味で重視している。
今年2012年の大発会ではトヨタ自動車(7203)が一番人気銘柄となった。株価は1月4日の終値2644円から4月2日には3640円まで37・7%値上がりした。その後調整に入ったが、11月から再び大きく上昇しており、12月21日には3965円まで付けて今年の最高値となった。一昨年1月以来の4000円台回復も近付いている。年明けには4000円台が実現されるだろう。
総選挙の投票を12月16日に控えて自民党の国土強靭化計画への期待感が高まって来ている。総額100〜200兆円規模で災害に強い国土作りを進めていくというのが狙いだ。
そこへ2日午前に中央自動車道笹子トンネルの大惨事が発生し、老朽化している全国のトンネルや橋梁などインフラの改修、補修がクローズアップされてきた。もちろん自民党の政策の中にもそれが含まれており、株式市場でも本格的に評価されていくと思われる。
11月30日更新のコラム「相場観」でも指摘したように、東京株式市場の実勢を示すTOPIXが週足で7月の戻り高値を抜き、大きなボックス相場を完全に上に放れた。これで6月でついに大底を打ったと判断される。
大きな捉え方をすれば2009年3月の698ポイント台と、今年6月の692ポイント台がそれぞれ大きな安値となったわけで、TOPIXの690ポイント台は強力な大底ラインと言える。
早見はかつての金と同じように、次は米ドルが歴史的底値買いの場面に来ているとの判断で、2010年夏以降米ドルMMFの積み立て買いをコツコツと行うように提唱してきた。
仮に毎月末一定額米ドルMMFを積み立て買いしていたとすれば、2010年夏以降直近2012年10月末までの平均買いコストは79円80銭台となっている。
山中教授のiPS細胞でのノーベル賞受賞をきっかけに、日本国内ではiPS細胞を始めとする再生医療の将来性に注目度が高まってきている。この分野で世界のトップを駆け抜けていくには課題も山積みになっており、民間の努力だけでは限界がある。
そこで民主・自民・公明の3党は再生医療法案の議員立法による成立を目指して超党派で検討を進めている。この法律を整備することにより迅速、安全に研究開発を進め、実用化を早めるための後押しをしていくことになる。
京都大学の山中教授がiPS細胞でノーベル賞を受賞したことをきっかけに関連銘柄に火がついたが、特にタカラバイオ(4974)やコスモ・バイオ(3386)などベンチャー系のバイオ企業の株価が大きな値上がりを見せている。
早見は昨年も山中教授の受賞有力と見てタカラバイオに注目していたが、今回はついに受賞となったのでタカラバイオの株価がこれから非常に大きな相場に発展していくのではないかと見ている。
経営不安問題で大揺れとなっているシャープ(6753)だが、株価はここ直近で再び急落し、10月9日に150円まで下げて8月15日の安値164円を約2ヵ月ぶりに下回り、再び底割れとなった。これで41年ぶりの安値まで売り叩かれてきた。
取引金融機関は3600億円の融資を決め、今年度中の資金繰りについての不安はひとまず解消された。