早見は以前から、会員の方々やセミナーの場などでロスカットルール厳守を言い続けてきた。実際に、推奨銘柄については推奨時点から最悪で2割値下がりした場合には、自動的に手仕舞い売りを指示するロスカットルールを厳格に指示している。各自買い値が違うので、実際は「各自の買い値に対して最悪2割値下がりした場合には手仕舞うように」とお話してきた。
最近でもタカラバイオ(4974)が7月25日の戻り高値3035円から急に崩れてきたので、メールやFAX会員の方々には8月1日に2250円のところでロスカット売却を指示した。レポート会員への週刊レポートでも先週末の2180円台でロスカット売却を指示したが、その後会社側が公募増資を発表したため、8月13日には一気に1812円まで大きく値下がりした。いかにバイオが国策に沿った大きなテーマであっても、現実の株価はこのようなことが常に起こり得る。
株価や材料にこだわってしまうと大変な損失を被り、財産を失うだけでなく、長期塩漬けで身動きがとれなくなることが個人投資家にはよくあることだ。あくまで株価の動きで判断すべきである。損失を一定のところで止めて、また改めて買いチャンスを再度吟味すればよいわけで、決してこだわってはならない。
デイトレーダーのような方々とは違い、ある程度の期間や値幅は許容しなければならないが、それでも買い値から2割下がることは、明らかに見込み違いであり、ドクターストップのラインとして手仕舞い売りすることを厳守していこう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。