日米の債券相場が下げ続けて、金利の上昇が止まらない。日本の長期金利は指標である10年国債の利回りが1.55%に上昇しているが、これは3月28日以来のレベル。それよりもさらに目立つのは超長期金利の30年国債の利回りで、こちらは今週3.14%台に上昇した。これは発行が始まった2000年につけた3.03%を上回って過去最高となった。
今週は財務省が実施した20年国債の入札が不調で、平均落札価格と最低落札価格の差であるテールが1987年以来38年ぶりの大きさに拡大している。1987年はブラックマンデーが起きた年だが、何かの暗示でなければよいがと思う。
※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋ものになります。