10月31日、今日の東京市場の動きは13年4月4日の異次元緩和が決まって以来のドラスティックな展開になりました。
昨夜のNY時間にGPIF構成変更が報じられ、本日日銀は追加緩和を発表。
追加緩和の内容は以下の通り。
【日銀金融政策決定会合骨子】
・日銀、追加緩和を賛成多数で決定=賛成5票、反対4票
・マネタリーベースを年間80兆円増加=長期国債を年間80兆円購入
・平均残存期間を7~10年に延長
・ETFは3兆円、J-REITは900億円購入=JPX日経400連動ETFも対象に
・これまで着実に進んできたデフレマインド転換が遅延するリスク
・14年度末マネタリーベース見通し275兆円に
・リスク顕現化を未然に防ぎ、好転している期待のモメンタム維持
・緩和賛成は黒田、岩田、中曾、宮尾、白井各政策委員
・CPと社債は従来の買い入れ方針を維持
・経済は基調的には緩やかな回復を続け、先行きも潜在成長を上回る成長続ける
・物価は消費増税後の需要の弱さや原油下落が下押し要因として働いている
・上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行う
(出展:時事通信)
発表後、日本株・円相場共にパニック的な上昇を見せる中、厚生労働省はGPIFの
資産構成を了承し、国内株式はこれまでの倍の25%へ、外国株も同様に25%に引
き上げられました。ドル円は2008年以来の111円台に到達し、クロス円も全般
に上昇しました。テクニカルなんて吹っ飛ばした動きで、ドルを売る材料はます
ます見当たりません。来週のECBに向けて、思惑的に対ユーロでのドル買いが入り
やすい地合いの中、連れ高でドル円も一段上を目指す動きになりそうですね。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。