横尾寧子のFXのはじめかた

先月まで非常に強かったNZドルの下落が目立っています。利上げ休止観測が高いのはもちろんのこと、NZ最大企業であるフォンテラが入札のたびに発表する乳製品価格指数が、昨日5日の入札で880まで低下し、2012年8月以来の低水準に落ち込んだことが嫌気されています。
※ピークは昨年4月の1573。

加えてロシアのプーチン大統領が追加制裁に対して報復措置を用意していると述べたことで、リスクオフの流れも強まっていますから、先週の「為替ばんざい(※会員向けレポート内コラム)」で述べているように、8月は円高NZドル安地合いが続く可能性が高いと思われます。

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7月29日のロンドン時間早朝に、ドル円が7月7日以来の102円示現となりました。日足のチャートは8日連続陽線と、小幅ながらじりじりと値を切り上げてきた形です。直近で円ドル取引が19年ぶりの低水準、値動きは1975年以来、39年ぶりの低水準と、こう着感が記録的な水準になっていることが次々と報道されていました。

しかしチャートを見ると、6月4日の102円79銭から高値を結んだ右下がりのボックスを、今回上に放れてきました。200日線もかろうじてタッチしてきており、目先のテクニカルに変化が出てきたことは注目ポイントです。

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ウクライナ問題が落ち着いたかと思ったら、けん引役のドイツ経済に黄色信号の指標結果、そしてマレーシア機の墜落と、今年上半期は、欧圏に再びリスクが押し寄せており、ユーロはここまでの上昇を吐き出す動きになっています。

ユーロ円を見ると、昨年末に145円69銭までありましたが、2月4日に136円22銭まで急落し、切り返す動きになっていましたが、再び2月4日の安値に顔合わせするまで値を消してきています。この前回安値を割り込むと、135円割れも見えてきますが、ユーロドルの動きも5月8日の高値からキレイな右下がりで現在まで約4%下落してきていますので、ドルストレートの動きからも、ユーロが下げ止まる様子がうかがえません。

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引き続き低ボラの為替市場ですから、“何か”から動意づくキッカケを探そうと市場参加者が目を凝らしている様子が伺えます。ただ、期待された15日夜(日本時間)のイエレン議長証言は、米株が史上最高値を更新している状況ですから、株価を冷やすような言質は極力抑えて来るのが当然のことではあり、特段の材料にはなりませんでした。そろそろ本格的なバケーションシーズンに突入になりますので、一段と手掛かり材料難が予想されます。

直近で少し動きを気にしておきたいのがNZドルです。連続利上げを背景に上昇してきましたが、ちょっと勢いに息切れでしょうか。対円では89円台まで上昇して一服し、対ドルでは2011年8月以来の高値に顔合わせしてからの下落がキツくなっています。NZは今月24日にRBNZを控えていますが、その次は9月になりますから、8月はこちらも材料難になりそうです。

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雇用統計の結果を受けて一時102円台まで上伸したドル円ですが、長くは続かずに再び101円台ミドルまで押し戻され、200日線を割り込んできました。

夏は全体的に材料が出辛い時期ですから、じりじりとドル安が続く中で、次の方向感が出るのを待ち構えるという向きになりそうですが、その1つの節目が、8月末(日程詳細は現状未発表)に開催されるジャクソンホール会合でしょうか。

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ドル円が200日線を下回り、ユーロ円は200日線がしっかり上値を抑えられている中、今年年初から1ヵ月で10円近く値を下げたカナダドルが、6月20日に200日線を半年ぶりに上回り、ひとり切り返しの強気上昇を見せています。

この20日に発表された5月のCPIが、前年比で+2・3%となり、12年2月以来の高水準になったことから風向きが変わりましたが、加えてイラク問題が浮上したことで地政学的リスクから原油が上昇し、このエネルギー価格の上昇が強い追い風になっています。

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このところ堅調に買いを集めてきたオセアニア通貨が、現時点ではイラク問題織り込み済みとみて、軟調になっています。豪ドルは23日午前に発表された中国6月のHSBC製造業PMIが50・8と6ヵ月ぶりの水準になったことを好感し、ひとり上に飛び出し、直近高値の96円32銭まで上昇後、値を消しています。

同様にNZドルも値を消しています。短期トレーダーは戻り売りで見ていますが、中長期ポジション狙いであれば、押し目を待ちたいところ。89円92銭の高値から85円85銭の安値の50%戻しが87円88銭、サポートになる21日線が87円87銭、一目均衡表の雲の上限が88円12銭になりますから、87円80銭台あたりに指値を入れて様子をみるのも一考です。

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NZに続く利上げ通貨として、このところ一段と期待が高まっている英ポンドが、長期チャートでも大きな変化を見せています。

ポンド円の月足チャートを見ると、5月に一目均衡表で雲を上に抜けてきました。2008年9月に完全に雲を下抜けて以来、5年8ヵ月ぶりの大きな変化です。ポンドドルのチャートもこの夏、同様に一目の雲を上に抜けるタイミングになってきたようなので、注目です。

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先般のECBの政策決定を受けて、市場はユーロ売りの買戻し、反発の動きになりましたが、時間が経過するごとに、政策についても評価が再考されるかのごとくユーロ売りがじわじわと進む流れになっています。

決定内容は既報ですので略しますが、ドラギ総裁は「これで終わりではない」と継続していくことに含みを持たせていますので、次回7月3日のECB会合で、今のスタンスの継続についてどんなメッセージを市場に示すか、引き続き非常に注目が集まります。

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週明けから第一生命による米プロテクティブ・ライフ買収について報道されていましたが、6月4日午前に正式に買収決定が報じられました。買収額は5882億円で、買収完了時期は今年12月~来年1月頃という見込みで、今期の通期業績に連結で計上される予定です。

この発表を受けて、ドル円は素直に円安に傾斜しました。このところ下げにくく底堅い動きになっていましたが、買収によるドル需要が心理的にドル買いをサポートする動きになっています。

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