週明けから第一生命による米プロテクティブ・ライフ買収について報道されていましたが、6月4日午前に正式に買収決定が報じられました。買収額は5882億円で、買収完了時期は今年12月~来年1月頃という見込みで、今期の通期業績に連結で計上される予定です。
この発表を受けて、ドル円は素直に円安に傾斜しました。このところ下げにくく底堅い動きになっていましたが、買収によるドル需要が心理的にドル買いをサポートする動きになっています。
ドル円は日足の一目均衡表で雲の上限である102円60銭まで上昇してきました。ここから上値を試すには、雲上抜けと105円44銭、104円12銭を結んだレジスタンスラインを抜けて来ると、テクニカル面でも買い安心感が出てきそうです。
とはいえ今週はひとまずECBと雇用統計を控えていますので、思惑を挟んだ波乱含みな展開が予想されますから高いところでのドル買いをして引っ掛からないよう気を付けたいところです。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。