155円近くまでの上昇したドル円相場は、11月3日の米株の急落を受けて一旦動揺した動きになりましたが、5日の東京時間に中国が米製品への24%追加関税1年停止、米農産品への最大15%課税の一部を撤廃と発表したため、一時2300円安となっていた日本株は急速に買い戻され、また同日米ISM非製造業景況指数の新規受注が昨年10月以来の高水準だったことを受けて、米経済の底堅さという背景に株価が盛り返す展開になりました。連れてドル円相場もリスクオンの円安ドル高となりましたが、さて一段のドル買いは手探りという状況になってきました。
10月末に続き、今週4日も本邦から片山財務相の円安に対する口先介入もあり、内容的にその深度は徐々に強まりつつある印象です。また5日に三村財務官が最近の円の動きについて「日米の金利差から想定される水準よりも乖離している」との見解を示しています。三村財務官の円相場についての発言が登場するのも久しぶりで、何かと今の為替水準についての要人コメントが増えてきました。155円台が現在の高値の目安、けん制が入りやすい水準という節目でしょうか。トレンドの方向が変わるときは一瞬であり、上げ以上にスピードが速いのが下げです。今が方向が変わるときかどうかは分かりませんし、米政府機関の閉鎖は史上最長の長さに突入しており、重要とされる経済指標の公表が止まっています。閉鎖が解除されたとしても、正確な数値となるまでには時間を要すると思われるため、現状の実体が掴みにくく、霧の中手探りで歩くような感覚ですから、金融市場全体で投機の解消が強いかもしれません。ちなみにアストロロジーから見て、11月3日は日米ともに株式市場の重要変化日でした。
当レポートは今週木曜日発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。
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