トランプ大統領の来日、そして週末は韓国でAPEC、高市首相は習近平中国国家主席と31日に首脳会談を行う予定など、国際政治が盛りだくさんの今週ですが、米日欧の金融政策会合も今週に控えていました。
まずFOMCは事前予想通り2会合連続で25bpの利下げを決定。パウエル議長の発言はFOMC内で様々な意見があることや、既に90%織り込まれている12月利下げについて見送る可能性を示唆し、次回利下げが既定路線ではないと強く否定したことで12月会合は据え置き公算に繋がり、ドルは買われ、株は一時乱高下する動きがありました。ただ、10月1日からスタートした政府閉鎖は間もなく1カ月が経過し、その間雇用統計をはじめとする多くの経済指標の集計や公表が止まっています。現在はFOMCも民間統計や公表される統計のみを材料とする点がありますので、次回12月までに政府機関の閉鎖が解除し、統計の集計が速やかに進み通常の状況に戻るようになると、それらの数字を見てまた思惑が大きく変わると予想されます。
さて高市政権がスタートして初の会合を迎えた日銀は30日、現状維持を決定しました(公表時刻 12:15)。利上げ意見は2名で増えず変わらずということもあり、発表後はドルが急騰しています。ドル買いの動きが極端な気もしますが、数日前にベッセント財務長官が日銀に利上げを促していたこともあり、サプライズの利上げを警戒する動きが意外とあったのかもしれません。この後ECBも控えていますが、日米については事前予想通りに落ち着きました。来週も豪英と会合が続きますので引き続き注目です。
そして月足チャートから出直り期待が強まりそうなのがNZドルです。同国経済が上昇転換したというわけではありませんが、今行われている米中首脳会談が前向きな貿易合意に繋がっていくようであれば、豪(そしてオセアニア)にプラスに繋がるという期待感が強まっています。そのオセアニア通貨の1つNZドル円の月足チャートが今月残り僅かの今、陽線つつみ足の形になっています。コツンとするかもしれないので、変化に注目しています。
当レポートは今週木曜日発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。
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