このところ堅調に買いを集めてきたオセアニア通貨が、現時点ではイラク問題織り込み済みとみて、軟調になっています。豪ドルは23日午前に発表された中国6月のHSBC製造業PMIが50・8と6ヵ月ぶりの水準になったことを好感し、ひとり上に飛び出し、直近高値の96円32銭まで上昇後、値を消しています。
同様にNZドルも値を消しています。短期トレーダーは戻り売りで見ていますが、中長期ポジション狙いであれば、押し目を待ちたいところ。89円92銭の高値から85円85銭の安値の50%戻しが87円88銭、サポートになる21日線が87円87銭、一目均衡表の雲の上限が88円12銭になりますから、87円80銭台あたりに指値を入れて様子をみるのも一考です。
来週は7月1日にRBA会合、3日にECBと雇用統計という重要指標を控えています。また来週金曜日の4日はアメリカが独立記念日でお休みなりますので、来週の海外勢は雇用統計を持ってポジションをクローズしてきます。雇用統計発表後の動きに乗るのは手控えて、発表前の上下の思惑でポジションを決済するイメージで見ていって下さい。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。