雇用統計の結果を受けて一時102円台まで上伸したドル円ですが、長くは続かずに再び101円台ミドルまで押し戻され、200日線を割り込んできました。
夏は全体的に材料が出辛い時期ですから、じりじりとドル安が続く中で、次の方向感が出るのを待ち構えるという向きになりそうですが、その1つの節目が、8月末(日程詳細は現状未発表)に開催されるジャクソンホール会合でしょうか。
2012年にバーナンキ元議長が、この会合の基調講演で国債買い入れ第3弾を言及し、翌月にはFOMCで決定されたことで、今後の金融政策の方向性を示す場として注目が高まっています。
現在は、FRBが金利引き上げ時期についてどのような見方をしているかが大きな注目ポイントですから、出席を表明しているイエレン議長がどのような講演を行うのかを待って、ドルの次のトレンドが出て来るのかもしれません。
200日線を割り込んだからと言っても、政策の流れは円安トレンドですから、あまりショートで幅を狙い過ぎずにいたいところ。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。