先般のECBの政策決定を受けて、市場はユーロ売りの買戻し、反発の動きになりましたが、時間が経過するごとに、政策についても評価が再考されるかのごとくユーロ売りがじわじわと進む流れになっています。
決定内容は既報ですので略しますが、ドラギ総裁は「これで終わりではない」と継続していくことに含みを持たせていますので、次回7月3日のECB会合で、今のスタンスの継続についてどんなメッセージを市場に示すか、引き続き非常に注目が集まります。
ユーロは対豪ドルで売りが進んでおり、年初の高値から9%の値下がり。他のユーロペアのユーロ売りを引っ張る動きになっています。ユーロ円は直近で137円97銭まで売られて一時200日線を割り込み戻していましたが、再び下落し完全に下回ってきました。12年11月ぶりの形です。対ドルでも下値を切り下げており、5日の安値1・350は射程圏内で、1・34ミドルあたりまでが現在のターゲットになるでしょうか。
ひたすら戻り売りと、対ユーロで強い動きが出ている通貨をしっかりマークしていきましょう。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。