イエレン新議長によるFOMCの公表を日本時間の20日早朝に控え、ドル円は様子見を見つつ、下値を買う動きが強いでしょうか。米国経済への安心感が、下値は拾っていく雰囲気を作っています。
またクリミア情勢を受けた米欧の控えめな制裁発動に対し、ロシアが対抗政策を発するとコメントし、米欧の追加制裁という動向もありますから、方向感は全く出てきません。無理してトレードするような地合いではありません。私もかなりポジションを減らしてディに終始です。
インターネット有料情報、電話有料情報は通常通り平日1日5回配信中です。インターネット有料情報をご利用の際は、ブラウザ環境は最新のバージョンでご覧頂きますようお願い致します。
イエレン新議長によるFOMCの公表を日本時間の20日早朝に控え、ドル円は様子見を見つつ、下値を買う動きが強いでしょうか。米国経済への安心感が、下値は拾っていく雰囲気を作っています。
またクリミア情勢を受けた米欧の控えめな制裁発動に対し、ロシアが対抗政策を発するとコメントし、米欧の追加制裁という動向もありますから、方向感は全く出てきません。無理してトレードするような地合いではありません。私もかなりポジションを減らしてディに終始です。
来週3月18日、19日には、イエレンFRB総裁体制で初めてのFOMCが開催されます。またFOMC終了後には、総裁会見も予定されていますので、決定内容以上に総裁会見に注目です。
FOMCでは緩和縮小が決定して2回連続、100億ドルベースでの縮小を決定してきました。直近ではハト派と言われるエバンス・シカゴ連銀総裁も(今年は投票権無し)縮小ペースを崩さない旨を言及しているため、これは最低路線であり、今後の焦点はフォワードガイダンスの修正です。
2月末から浮上したウクライナ問題が、ひとまず鎮静の見通しになり、ユーロの負担が一つ軽減されました。今週木曜日(6日)にECBを控えて、トレンドは出てきていませんが、ECBが無事に通過すれば、リスクオンの流れでユーロも買われやすくなりそうですね。
対円で見ると、昨年末の高値から2月4日の安値の50%戻しが140円95銭、61・8%戻しが142円07銭となっており、目先の一つの目標値として見ています。21日線も上向いてきましたので、これがサポートになって来るかどうか、今週が見極めどころですね。
今回は閑話休題。(※中国問題とキウイについては会員向けレポートのコラム「為替ばんざい」で取り上げています。)
さて、現在は1年で一度の確定申告時期です。FXで利益を上げられた投資家の皆さん、確定申告をお忘れにならないようお気を付け下さい。
2月よりFRBは初の女性議長であるイエレン氏をトップに新体制がスタートしました。最初のFOMCは3月18-19日で、ここでは議長会見もスケジュールされており、緩和縮小踏襲を確認する注目度の高い会合になります。
また中道派として現在のFOMCで投票権を持つ、クリーブランド総裁ピアナルト氏が5月末日で退任し、6月より現フィラデルフィア連銀調査ディレクターのメスター女史が新総裁に就任すると発表され、女性の活躍がますます期待されます。
一旦落ち着きを取り戻している為替市場ですが、2月10日にS&Pが先般大幅利上げを実施したトルコの格付け見通しを安定的→ネガティブに引き下げました。トルコリラは、直近安値を割り込みはしなかったものの、上昇分を吐き出す下落になっています。
この見通し引下げが酷いものとは思いませんが、近年格付け見通しの変更や格下げが相場の波乱を大きく煽ったことが度々ありましたから、格付け会社の動向に警戒心が湧いてきます。アメリカをはじめ海外の多くの株式市場では株価指数が最高値の水準にありますから、きっかけ一つで大きな波乱が出て来る可能性も。特にアメリカ経済のファンダメンタルズについては、酷い寒波による一時的な悪化がもう少し続きそうですから、目先の取引は短期で売買戦略を変えておきましょう。
日本株が600円以上下げた2月4日は、RBAの今年最初の会合が行われました。結果は据え置きで大方の予想通りでしたが、その後の声明で豪ドル高についてのスタンスがにわかに変わりました。これまでの「不快なほどに高い」という表現が削除され、ひとまずいい塩梅まで下がったという印象を持っていることが伺えます。これ以上下がると、今度はインフレ警戒が必要になってくるということで、現在の90円を挟んだ動きは豪ドルが買いやすい雰囲気になっています。
ただ、オーストラリア国内の状況を見ると、雇用は悪化を続けていますし、撤退する外資系企業が多いことも踏まえると、豪ドルが上がりやすい地合いになったとは判断できません。しばらくは小動きになるでしょうから、レンジの下限になりやすいのが今の水準という印象でしょうか。
先週末からの波乱相場で円が急騰し、波乱含みの展開がトルコ中銀の大幅利上げで一旦落ち着いたように見せている相場ですが(このあたりは会員様向けコラム「為替ばんざい」で取り上げています。)、この最中に、少し気を付けたい出来事がありました。24日にダボス会議で講演したカーニーBOE総裁が、フォワード・ガイダンスの変更を検討すると明言しました。次回のMPC(2月6日)で、ガイダンスを更新する一連の選択肢(インフレ率に関するノックアウト条項の変更含む)を検討するとしています。
直近のイギリスの雇用統計を見ると、フォワードガイダンスの指針としているILO失業率が、昨年9-11月で7・1%まで改善してきており、7%まであとわずかまで迫っており、BOEの金融政策への出口戦略への期待感が高まっていました。
2014年に入って4週間が経過し、2014年の経済見通しが出てきました。15日に発表された世界銀行の2014年世界全体の経済成長率見通しは、従来の+3・0%から+3・2%に上方修正。20日の国連の発表では、前年比+3・0%、21日に発表されたIMFの見通しによると、従来の+3・6%から+3・7%へ引き上げられました。経済の中心となっている日米欧を中心とした先進国の景気回復が全体の景況感をかなり後押ししています。
為替市場では一段の米ドル、英ポンド、NZドル買い基調が強く、買い材料には素直に反応し、下げれば買いが入る地合いですが、現在は年末年始の動きも一服し、来週のFOMCを待つ小動きとなっています。
米雇用統計の結果を受け、年始から続いていたリスクオフムードが依然台頭しています。対円で特にリスクオフの巻き戻しの動きが目立ったのが、以下の通貨ペアです。
カナダドル円 高値から▲4・6%
スイスフラン円 高値から▲4・3%
ポンド円 高値から▲3・7%
ユーロ円 高値から▲3・6%
ドル円 高値から▲2・5%
※直近高値と安値の騰落