2月末から浮上したウクライナ問題が、ひとまず鎮静の見通しになり、ユーロの負担が一つ軽減されました。今週木曜日(6日)にECBを控えて、トレンドは出てきていませんが、ECBが無事に通過すれば、リスクオンの流れでユーロも買われやすくなりそうですね。
対円で見ると、昨年末の高値から2月4日の安値の50%戻しが140円95銭、61・8%戻しが142円07銭となっており、目先の一つの目標値として見ています。21日線も上向いてきましたので、これがサポートになって来るかどうか、今週が見極めどころですね。
先般欧州委員会が発表した冬季経済見通しは、2014年の経済成長率は1・1%→1・2%へ、2015年も1・7%→1・8%へ小幅上方修正。ただしインフレ率についてはシビアで、2014年は1・5%→1・0%へ下方修正になっています。まだまだマイナス金利の噂も囁かれていますから、対ドルや対ポンドなど緩和から引き締めに移る通貨に対しては鈍く、緩和が続く対円ではリスクオンになりやすいので、通貨ペアごとにしっかり判断する必要があります。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。