一旦落ち着きを取り戻している為替市場ですが、2月10日にS&Pが先般大幅利上げを実施したトルコの格付け見通しを安定的→ネガティブに引き下げました。トルコリラは、直近安値を割り込みはしなかったものの、上昇分を吐き出す下落になっています。
この見通し引下げが酷いものとは思いませんが、近年格付け見通しの変更や格下げが相場の波乱を大きく煽ったことが度々ありましたから、格付け会社の動向に警戒心が湧いてきます。アメリカをはじめ海外の多くの株式市場では株価指数が最高値の水準にありますから、きっかけ一つで大きな波乱が出て来る可能性も。特にアメリカ経済のファンダメンタルズについては、酷い寒波による一時的な悪化がもう少し続きそうですから、目先の取引は短期で売買戦略を変えておきましょう。
ちなみにアストロから見ると、雇用統計のあった2月7日は重要変化日でした。ピタリ一致して相場地合いが目先変わりましたので、次の変化日も一応頭に入れておいたらいかがでしょうか。次の重要変化日は2月28日~3月3日です。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。