2014年に入って4週間が経過し、2014年の経済見通しが出てきました。15日に発表された世界銀行の2014年世界全体の経済成長率見通しは、従来の+3・0%から+3・2%に上方修正。20日の国連の発表では、前年比+3・0%、21日に発表されたIMFの見通しによると、従来の+3・6%から+3・7%へ引き上げられました。経済の中心となっている日米欧を中心とした先進国の景気回復が全体の景況感をかなり後押ししています。
為替市場では一段の米ドル、英ポンド、NZドル買い基調が強く、買い材料には素直に反応し、下げれば買いが入る地合いですが、現在は年末年始の動きも一服し、来週のFOMCを待つ小動きとなっています。
ここから注目したい指標の1つが、イギリスのCPIです。17日に発表された12月の小売売上高は前期比+2・6%と非常に強い数字になりました。クリスマス商戦を受けた結果とはいえ、同月としては96年の統計開始以来最大の伸びになっています。雇用は着実な回復をしてきていますので、ここでインフレの加速を感じさせるようであると、具体的な利上げ時期が予想されてくると思われます。それが英ポンドの一段の材料となってきますので、22日の夕方の雇用統計と合わせて、来月のCPI発表に注視しておきましょう。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。