来週3月18日、19日には、イエレンFRB総裁体制で初めてのFOMCが開催されます。またFOMC終了後には、総裁会見も予定されていますので、決定内容以上に総裁会見に注目です。
FOMCでは緩和縮小が決定して2回連続、100億ドルベースでの縮小を決定してきました。直近ではハト派と言われるエバンス・シカゴ連銀総裁も(今年は投票権無し)縮小ペースを崩さない旨を言及しているため、これは最低路線であり、今後の焦点はフォワードガイダンスの修正です。
現在は失業率6・5%まで低下しても、ゼロ金利を継続するというスタンスを示していますが、今年に入ってから発表されている失業率は、2月が6・7%、1月が6・6%といずれも急速に改善してきています。このままゼロ金利継続を強く進めるのか、これまでのスタンスを変更してくるのか?その姿勢に注目しておきたいと思います。
また併せて、新興国の株式、為替市場の状況も照らして見ておきましょう。新興国が経済回復から完全に置いてけぼりの中、中国の問題も深刻ですから、強弱両極端な反応もあるかもしれません。
なお、アメリカは今週より11月2日までサマータイムに入りましたので、1時間繰り上げての発表となります。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。