ポンド強気はちょっとお休み2014.01.31

先週末からの波乱相場で円が急騰し、波乱含みの展開がトルコ中銀の大幅利上げで一旦落ち着いたように見せている相場ですが(このあたりは会員様向けコラム「為替ばんざい」で取り上げています。)、この最中に、少し気を付けたい出来事がありました。24日にダボス会議で講演したカーニーBOE総裁が、フォワード・ガイダンスの変更を検討すると明言しました。次回のMPC(2月6日)で、ガイダンスを更新する一連の選択肢(インフレ率に関するノックアウト条項の変更含む)を検討するとしています。

直近のイギリスの雇用統計を見ると、フォワードガイダンスの指針としているILO失業率が、昨年9-11月で7・1%まで改善してきており、7%まであとわずかまで迫っており、BOEの金融政策への出口戦略への期待感が高まっていました。

しかしカーニー総裁の異例の緩和継続スタンス表明を受けて、ポンド円は168円まで売られています。現在は新興国とFOMCが最大の注目点になっていますが、それらを経過した来週には、RBA、ECB、BOEの金融政策会合に視点が移ってくるでしょう。その中で、再度この内容がトリガーになってポンド売りになりやすいかもしれません。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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