ECB、資産購入を開始2014.10.24

ECBが10月2日の会合で決定していたカバードボンドの購入を、今週週初より開始したことが報じられました。(現時点ではフランス、スペイン、イタリアで、購入規模は後日公表)加えて21日のロイター報道によると、ECBが早ければ12月にも流通市場で社債買い入れを検討していると報じ、追加緩和の思惑からユーロ売りが強まる展開となりました。11月6日にはECB会合を控えていますから、この追加緩和に対する姿勢はそこで示されるのではないかと思いますが、この追加緩和がどこまでユーロを支えられるか、欧圏の瀬戸際の金融政策が続きます。ただ、行動したことが報じられただけで、そのサイズも分からなければ、ECBの本気度?も手探りなので、まずは後日公表される内容を見たいですね。

また11月14日にドイツGDP(3Q)が発表され、2四半期連続のマイナス成長となるかの見極めになる重要なポイントになりますから、戻り場面は売り目線で追いかけていきたいと思いますが、いよいよ来週、米のFOMCを控えているので、目先は様子見。

FOMCは予定通りであればQE終了となりますが、それを前に水を差すコメントが増えてきており「本当にQEを終了するのか?」とやや懐疑的な空気も・・・。相場は警戒感から方向感が出にくく手が出し辛くなりそうです。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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