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ひとまず下げ止まったが不安定2026.03.13

 今月はTOPIXの月足チャートが11日時点で11ヵ月ぶりに陰線に転じています。いよいよ今月後半に入りますが、盛り返せずに月足陰線で確定するかどうか要注目です。

 今回と同じように異例の月足連続陽線を積み上げて大上昇相場になった1972年も、翌73年に入って第一次石油ショックで株価は崩れたことを以前早見の東京セミナーで解説しました。歴史は繰り返すという言葉が頭をよぎります。

 日経平均の月足チャートでは120ヵ月線とのカイリ率が2月末で111%台まで拡大して、2012年以降常にピークとなっていた60~74%の水準を大きく上回る異常な数値になりました。2月末の東京セミナーで指摘した通り、2月相場で日経平均の上昇ピッチも急激になっていました。前回も書きましたが、3万円乗せから4万円乗せまで3年1ヵ月、4万円乗せから5万円乗せまで1年7ヵ月かかっていたのが、5万円乗せから5万9300円台まで1万円近くの値幅を4ヵ月で達成しています。上昇ピッチが急加速してくると天井打ちが近くなるのは自然なことであり、3月に入ってからの下げ波乱は起こるべくして起きたことです。

 このように2月のセミナーでも注意しておいたとおり、日本株は今月に入ってから急激な下げ波乱に見舞われました。日経平均は2月26日のザラ場での史上最高値5万9332円から今週9日の安値5万1407円まで、あっと言う間に7925円もの下げとなりました。これで100日線を割り込み、10日線と25日線がデッドクロスしています。
ただ日経平均の週足チャートを見ると、今週の今年最大の下げで26週線のところまで突っこんで下げ止まり、極めて長い下ヒゲを引いています。そして今週の切り返しで日経平均は2月の最高値からの下げ幅の半値戻りをあっさり達成しました。明らかに2月相場で行き過ぎ感が出て崩れましたが、かろうじて首の皮一枚残っている感じで踏みとどまっています。

 日経平均の週足チャートは長い下ヒゲを引いているわけですが、このまま順調に切り返して新高値を取っていけるような強さが戻れば良いものの、早見のセミナーでよく話している通り、逆にこの下ヒゲの中で再び下げてくると無気味です。万が一下ヒゲを帳消しにする下げになると、「下ヒゲ全否定」の悪い形になるので、さらなる下げに警戒が高まります。したがって下ヒゲが出たからと言って直ちに安心できるわけではなく、引き続き注意は怠れません。中東に目が奪われていますが、プライベートクレジット問題も不穏な空気を漂わせています。

 今週の日本株は大きな下げ波乱になりましたが、今年最大の下げになった9日でも逆に値上がりした株はありました。一緒になって大きく崩れたわけではなく逆に値上がりしていき、いち早く新高値になってきたような株もあります。全体が弱い時は逆に強い株を探すのがセオリーです。

※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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