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日米株価の悪い形2025.11.21

 日経平均は11月4日の5万2636円の史上最高値から19日の安値4万8235円まで、一気に4400円も急落して、史上最高値のところで日経平均の週足チャートは陰線包み足の形になりました。今週も一段安になったことで、日経平均の週足チャートは、陰線包み足に続いて最高値から3本連続陰線の形になっています。今週は2週線と5週線もデッドクロスしており、どちらも4月の底打ち以降で初めてです。日経平均は4月から10月まで7ヵ月連続陽線で上げてきましたが、今月は現時点でついに陰線で途切れています。アベノミクス相場がスタートした時も、2012年8月から13年4月まで9ヵ月連続陽線で上昇しましたが、13年5月に陰線で途切れて、5月の高値1万5942円から6月の安値1万2415円まで22.1%下げました。

 また米株もNYダウが今月12日の史上最高値から20日まで終値で2502ドルも急落して75日線を割り込んできました。SP500指数とナスダック指数も75日線を割り込んできています。この下げでSP500指数とナスダック指数の週足チャートも史上最高値のところから3本連続陰線で下げており、これらの形もやはり4月の底打ち以降で初めてで日経平均と同じ形です。

 既に早見の有料情報などで、ナスダック指数の日足チャートが10月の史上最高値から5日連続陰線で下げてきていたことを指摘しましたが、これは高値からとしては前回今年2月に下げ始めた場面以来でした。前回はそこから4月の暴落に発展していきました。今週エヌビディアの好決算が発表されたので、これで米株がチャート的に強さを取り戻せるか問われます。

 このように日米の株価指数は、総じて4月の底打ち以降で初めての悪い形が揃って出現しており、言い換えれば2月に下げ始めた場面以来ですから、この悪い形を覆せるかどうかです。
 
 高市積極財政の政策を踏まえて、国内の長期金利が上昇を続けて40年国債の利回りは過去最高になりました。ドル円も今週157円台まで円安が加速しており、昨年夏につけた161円台の円安ピークが次第に近づいています。

 一方、日中の政治的な対立が強まってきており、対立はエスカレートして中国が日本に対するレアアース輸出規制を発動する可能性が高まってきています。既にそのことを先週末の東京セミナーで予告的に話しておきました。

※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・加筆したものになります。

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