日経平均は11月相場初日の今週4日に5万2636円まで上昇して、史上最高値を更新しましたが、終値では値下がりでした。10月18日の早見の東京セミナーで、今後の日経平均について「5万3000円台から5万4000円のレベルを目指していく上昇トレンドだと考えても的外れではない」とお話ししました。その時の4万7500円台から今週5万2600円台まで来ており、セミナーでお話しした目安にあと一歩と近づいています。
しかし今週は4日の史上最高値から翌5日に一時日経平均が2400円以上の下げ幅で急落という下げ波乱になり、4万9073円まで突っこみ最高値から一気に3563円も急降下しました。これで6月以降6ヵ月連続で月初の値下がりとなりましたが、6月から10月までは月初の下げは押し目買いのチャンスを提供していました。今回もそのパターンになるかどうか注目されます。
今週の下げ波乱で、日経平均とTOPIXの週足チャートは史上最高値で陰線包み足になりました。これは天井打ちを示唆する形ですから要注意です。日経平均もTOPIXも週足チャートで陰線包み足が出現したのは、今年4月の暴落で底打ちして以降で初めてです。
もちろんどのようなチャートの形でもダマシになることがあるので、今回も史上最高値で陰線包み足になったからと言って、絶対に天井打ちだと断言できるわけではありません。実際米株指数ではSP500指数の週足チャートを見ると、4月の底打ち以降で週足の陰線包み足は3回出現しましたが、すべてダマシで、すぐにまた高値を更新していきました。したがって絶対視は出来ませんが、少なくとも再び新高値になるまではこの形は解消されないので、注意は怠れません。
直近では日経平均がアドバンテスト(6857)やSBG(9984)など数銘柄だけで大きく押し上げられて、日経225平均ではなく日経5平均だという言葉も出るほど異様な形になっていました。前回の当コーナーで「このような異常な偏りはけっして好ましいことではなく、バブル相場の末期の時にも見られた現象なので、行き過ぎた日経平均の引っ張り上げに対する反動には注意しておくべきだ」と指摘しておいたので、今週の下げ波乱はまさにその反動が出た形であり驚きはありません。
今週は下げ波乱が起きましたが、早見は引き続き「国策に売りなし」ということで、高市政権が掲げる政策テーマに沿っての投資作戦を進めていく考えです。防衛、原発再稼働と核融合、電力インフラ、ペロブスカイト太陽電池、量子コンピューター、海底ケーブル、造船、宇宙、サイバーセキュリティー、国土強靭化、レアメタルなど色々ありますが、すでにこうしたテーマに沿って週刊レポートや有料情報、セミナーなどで推奨銘柄や注目株を出しています。
※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・加筆したものになります。


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