いよいよ10月相場に入ります。世界恐慌に突入した1929年の暗黒の木曜日大暴落、1987年のブラックマンデー大暴落、2008年のリーマンショック大暴落などの歴史的な大暴落は、いずれも10月に起きています。もちろん毎年10月に必ず暴落が起きるわけではありませんが、日米ともに株価が史上最高値を更新している場面でもあり注意は怠れません。株を買わなければついていけないという恐怖感で買わざるをえないという状況ですから、どこかでその反動が出ても全く不思議ではありません。
日経平均は9月19日に4万5852円の最高値、TOPIXは3,187ポイントの最高値をつけて、どちらも日足チャートは史上最高値での陰線包み足になりました。TOPIXはこの高値を抜いて陰線包み足の形を解消しました。日本株も上昇基調は強いので、流れには乗っていくのが基本ではありますが、鬼門の10月ですから注意は怠れません。
さて、日本固有の問題として自民党総裁選があります。10月4日の投票日に向けて株式市場でも思惑が交錯していますが、早見は9月6日の東京セミナーで、自民党総裁選の結果についての予想を明確にお話ししておきました。
早見は昨年9月に行われた総裁選の直前に東京セミナーで、「残念ながら高市さんは勝てない。しかし石破さんが新総裁、総理大臣になったら選挙で勝てない」とハッキリ言いきりました。実際石破政権になってから総選挙、東京都議選、参議院選挙と重要な3つの選挙で自民党はトリプル大敗しました。高市敗北&石破では選挙に勝てないの2つが見事に的中しました。
早見は2022年の東京セミナーで、「日本は令和の南北朝時代に入った」という認識をお伝えしました。それは日本の中が真っ二つになるということでした。例えば老人対若者、愛国対売国、日本人対外国人、右対左というように完全に対立するのが令和の南北朝時代です。今それが誰の目にも明らかになり、選挙の争点になって自民党の敗北にもつながりました。
9月の東京セミナーで、「今回の総裁選でも高市さんはやはり勝てず、神輿は軽い方がいいということで小泉勝利」という見方をお伝えしました。早見は一貫して高市氏支持の立場ですが、高市勝利は奇跡であり、奇跡を前提にするわけにはいかないというスタンスです。前回の総裁選も党員投票では高市氏がトップでしたが、決選投票でひっくり返されて石破勝利となりました。今回の総裁選も同じ形になることが予想されます。
いずれにしても誰が新しい総理大臣になっても変わらないのは防衛力強化の方向ですから、早見の有料情報では9月11日に三菱重工(7011)を3,801円のところで買い推奨しました。早見の週刊レポートでも防衛関連株には強気の目を向けていきます。
※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋ものになります。