日経平均は今週4万5000円台に乗せて史上最高値を更新しました。米株も今週はNYダウ、SP500指数とナスダック指数が揃って史上最高値を更新しました。
日経平均の月足チャートでは6ヵ月線と12ヵ月線およびMACDの2つのゴールデンクロスが実現しています。そして4月から今月で月足は6本連続陽線で上げてきており、戦後3回目という珍しい形を作っています。1年で最も季節的に暴落が起こりやすい10月相場を前にしているので、引き続き注意は怠れませんが、日銀のETF売却決定で、週末は下げ波乱になりました。
今週は17日に米FOMCで0.25%の利下げが決まり、年内にあと2回、計0.5%の追加利下げが示唆されました。10月の利下げを市場は想定しています。この発表で17日の米株は一時急落したものの、すぐに盛り返していました。
さて、7月22日に早見の有料情報で、メタプラネット(3350)を1,220円のところで売却指示して手を引いていただきました。そこから今週の安値516円まで57%も下げてしまい、私が売らせたところからだけで半値以下に大暴落となりました。大きな損失になる危険をみごとに回避したわけです。
早見は日頃から毎月のセミナーや有料情報、週刊レポートなどで、「利食いにせよ損切りにせよ売るべき時には未練を残さずにスパッと売れ」と口を酸っぱくしてお伝えしています。
株を買う時には何かしらの根拠、材料があるのは当然のことです。しかし相場は生き物であり常に情勢は変化していきます。そして一般の投資家は会社を売り買いするのではなく、株価を売り買いするのです。したがって株価の変化によって判断をしていくことが求められます。
状況がおかしくなってきたら柔軟に判断しなければなりません。ですから株価を売り買いするにあたってはチャートなどテクニカル面からの変化をキャッチすることが非常に重要になります。株価が悪い変化を見せたら速やかに売却して手を引く。逆に上昇基調の波に乗っているときは出来るだけ持続して頑張り、値幅を大きく取るようにする「利大損小」のやり方をするようにと常に申し上げています。
材料にこだわり宗教の信者のようになってしまうと、状況が大きく変化しても「持っていればそのうち上がるだろう」としがみついて、結果として株価が大きく下げて大損害を被ることになります。
早見はどの株についても常に淡々と距離を置いて見ていき、判断するようにしています。ですから売るべき時には指示に従って速やかに売るようにしましょう。
※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋ものになります。