このところ、日経平均は今年に入ってから1万9600円台でがっちりと上に壁を作った形です。直近では、今週3月27日に一時1万8900円台まで下落して、1月と2月の安値を結んだサポートラインを下に割り込みました。
今年に入ってから日経平均の月足を見ると1月が陰線、2月が陽線でしたが、もし3月が陽線で確定すると、1月から「陰・陽・陽」のパターンになります。これは戦後1956年、70年、73年、86年、2002年、2004年、そして2014年の過去7回です。
また、逆にもし3月が陰線になったとすると、「陰・陽・陰」のパターンとなり、これは1950年、77年、97年、2005年、2008年、そして2011年の過去6回あります。現状ではどちらになってもおかしくはない非常に微妙なところにあります。
ただ、もし3月が陰線で確定したとしても、1月から「陰・陽・陰」のパターンで推移した時、その後の4月相場は6回の内5回は月足陽線となっています。やはり新年度入りということで、季節的に株価が上がりやすいという習性が見て取れます。
したがって、チャート的に壊れたとはいえ、月足ベースで見ればまだ本格的な下げ相場に突入したと言えるほどでもなく、4月相場での反発を例年のように期待してもそれはそれでおかしくはありません。
相対的に強さを保っているのはやはり新興市場中心に小型株です。私もその観点に沿って、小型株中心の投資作戦を続けて頂いています。
セクター別にみると、半導体や液晶、有機ELの製造装置関連株の強さが目につきます。東証1部のローツェ(6323)は連日の上場来高値更新となっており、25日の東京セミナーで買い推奨した東証2部のアドテックプラズマ(6668)も良い動きになっており、3月2日につけた昨年来最高値の1730円を抜きそうな気配を見せています。この株は、月足チャートを見ると一目瞭然ですが、2014年に大相場になって行った時のまさしく再現と言える形となっています。
マザーズ指数やジャスダック平均も調整完了の気配になっており、小型株中心の投資作戦を進めて行きたいと思います。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。