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4月相場も強いとみる2024.03.29

 早見は3月2日に東京で開催されたIRセミナーで日経平均が3万9900円の時に、「目先は日経平均が4万1000円をつけてもおかしくない」と話しましたが、その後3月22日に4万1087円まで上昇して、史上最高値を更新しました。
 
 東京市場は今週ドル円が27日には151円97銭まで円安が進みました。一昨年10月の151円94銭、昨年11月の151円91銭でそれぞれ円安は止まり、151円台が強力な壁になっていましたが、一昨年10月の高値を抜いたのでブレイクアウトの形になりました。

 さて、日経平均は3月も月足は陽線です。今年に入ってから1月から3月まで3本連続月足陽線○となりました。これは戦後21回目です。

 過去20回の例を見ると、続く4月相場の日経平均については月足陽線○が12回、陰線●が8回で、陽線の割合は60%ですから圧倒的な信頼度はありません。

 ところがここで注目されるのが、あの80年代後半の空前のバブル相場です。あの時は87年から89年まで3年連続で1月から3月まで3本連続陽線〇でしたが、続く4月もなんと3年連続で陽線〇でした。つまり87年から89年まで3年連続で1月から4月まで4ヵ月連続で日経平均の月足は陽線〇だったのです。

 今回日経平均は、そのバブル相場の最高値を抜いて史上最高値を更新してきたほか、ドル円も34年ぶりの水準に円安となっており、TOPIXも34年に史上最高値更新が視野に入っているわけですから、バブル相場の1987年から89年にかけての1―4月相場の強さは大いに参考にすべきではないかと思います。4月相場も日本株は強いと思われます。

 既にお伝えしてきたように、5月にかけて日経平均は中天井の形を作ると見ています。したがって4月はこのまま強いとしても、5月相場は天井打ちになり、6月は完全に調整局面に入るのではないかというのが基本的なイメージです。4万1000円台に乗せてからの日経平均は、上値の目安をあえて決め付けずに、自然体に任せてどこまで行けるかということで流れについていけばよいと思います。なぜならばアベノミクス相場最初の天井打ちになった2013年4月から5月にかけての急上昇がそうであったように、バイイングクライマックスの形になると、予想以上の値上がりになる可能性があるからです。うかつに売りに回らないように注意も必要です。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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