日経平均は昨年12月の高値4万398円から4月7日の安値3万792円まで23%下落しました。昨年12月の東京セミナーで、「上昇トレンドが崩れたら、2025年の日経平均は3万2100円台まで下げる」という見方を発表しましたので、今回の大きな暴落で下げの崩れた時の目安を達成したわけです。これで月足チャートでは昨年8月の極めて長い下ヒゲを帳消しにしたので、セミナーでよく話す下ヒゲ全否定の悪い形です。
しかし前回も書いたように、急激に大きく下げた結果、日経平均の逆張り指標は、短期的には下げ過ぎを示したので、早見の有料情報では4月7日の暴落の日に「短期的に下げ過ぎのところに到達した」と明言しました。案の定日経平均は4月7日の最安値3万792円から、10日の高値3万4639円まで急反発しました。やはり短期的に下げ過ぎと判断したところから当然の急反発に転じました。
このように昨年12月の東京セミナーから早見がお伝えしてきたとおりに次々に的中しているわけです。したがってここから考えておかなければいけないのは、くどいようですが「あくまでも短期的な下げ過ぎからのテクニカル的な反発であり、本当の意味での大底打ちではない」ということです。
確かに読み通り日米の株価は崩れました。そこで昨年12月の東京セミナーで早見の話を聞いたり講義録を読んだ方に思い出していただきたいのは、今年は九星気学で二黒土星、干支で巳年が重なっている年だということです。ご存じない方々のために改めてお伝えしておくと、戦後二黒土星と巳年が重なったのは今年3回目です。1回目は1953年で、この年はスターリンショックで日経平均(当時はダウ平均と言いました)は証券市場の歴史に残る大暴落となり、1953年2月の最高値から4月の安値までで一気に38%も下げてしまいました。今の日経平均3万4000円のレベルから2ヵ月で38%下げると2万1080円ですから、いかにすさまじい暴落であったかお分かりいただけるでしょう。この1953年の最高値を抜いたのは3年後です。2回目は1989年で、この年は空前のバブル相場が大天井をつけた年で、翌年からバブル崩壊の暴落が始まりました。その1989年の最高値を昨年ようやく35年ぶりに抜いたのです。
このように戦後過去2回の二黒土星と巳年が重なった年は、ただでは済まない大変な年であり、それはつまり上げから下げへの大転換の年だったのです。3回目の今回もそれを前提に見ておく必要があると昨年12月の東京セミナーで話しておきました。そのことを改めて認識しておく必要があります。
※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋ものになります。