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相場は相場に聞くのが基本2025.06.20

 前回当コーナーのタイトルは「株価に素直についていくことが大事」としました。昨年12月の早見の東京セミナーで、2025年は「崩れる」がキーワードであり、いつ、どこで、何が崩れてくるか注意が怠れないとお伝えしました。

 しかし同時に申し上げてきたのは、「株価が崩れることに常に注意は怠れないものの、崩れずに上昇トレンドに変わりなければ、素直にそのトレンドについていくことが大事だ」ということでした。したがって早見も4月の暴落を乗り切ってから、上昇トレンドに復帰したのを見て、逆らわずにそのトレンドについていくことを基本に取り組んできました。それが大きな成果につながって早見が取り上げる株からホームランやヒットが次々に出ています。

 もし「崩れる」ということにこだわり、下がるはずだと決めつけていたら、上昇の波に乗れず大きな利益を逃すことになっていたでしょう。これがまさに「相場は相場に聞け」ということです。崩れたらそれに対応すればよいだけであり、上昇トレンドが続いているのならそれに逆らってはいけません。理屈を売り買いするのではなく,株価を売り買いするのですから、早見の相場観測の基本は常に「相場は相場に聞け」ということです。

 6月13日にイスラエルがイランとの戦争を開始しましたが、今週日経平均は3万8800円台まで上昇して、2月以来4ヵ月ぶりの高値になってきました。前回も書いたように、今月の日経平均は今のところ陽線です。このまま確定すると3本連続陽線の赤三兵の形になります。

 日経平均が予想以上の強さを見せており、株高継続を疑って売りに回る投資家も増えていますが、ここからの注目ポイントは、米国の参戦でイランが降伏して戦争が早期に終結するか、ホルムズ海峡封鎖の禁じ手に動くかでしょう。

 グロース250指数やスタンダード指数、東証小型株指数などが日経平均やTOPIX以上に強く、スタンダード指数はスタンダード市場発足以降の最高値を更新しており、東証小型株指数も今週は史上最高値を更新しました。グロース250指数も月足チャートでは今月は3ヵ月線と36ヵ月線がゴールデンクロスしてきました。前回は2020年8月末に1121でゴールデンクロスして、そこから20年10月の高値1368までさらに22%上昇しました。

 小型株中心に強い動きが目立ちますが、相対的に出遅れている中大型株にも見直しの動きが広がることが期待されます。今まで売られ過ぎていたような株は特に要注目です。今週の早見の週刊レポートの推奨銘柄も、そうした売られ過ぎた株を発掘するということでピックアップしました。

※当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋ものになります。

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