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日経平均とSP500指数の逆張り指標が半年ぶりの低水準2024.04.19

 このところ早見はまず米株についてチャート的に悪い形になってきていることを指摘して注意を促してきました。ナスダック指数の週足チャートは3月から高値水準で陰線包み足が連発していましたが、先週は週足チャートのMACDもデッドクロスしました。前回は昨年8月に1万3290でデッドクロスして、その後2週間反発場面があったものの、結局昨年10月の安値1万2543まで下げ局面が続きました。

 続いて米株の実勢を観測するSP500指数が、昨年7月の天井打ちの時と同じ形になったことを指摘しました。今週はSP500指数の週足チャートではMACDがデッドクロスしてきましたが、前回昨年8月に4369でデッドクロスして、そこから反発場面はあったものの、結局10月の安値4103まで下げていきました。そしてSP500指数の週足チャートは3月の最高値から今週で3本連続陰線の「三羽ガラス」の形で下げてきています。これは底値から3本連続陽線で上げてくる「赤三兵」という底打ちの形の逆ですから天井打ちを示唆するものです。今週この形が確定すると、これも昨年7月に天井打ちして下げに転じた場面以来です。今週は13週線も下回ってきましたが、これも前回は昨年8月に三羽ガラスの形が確定した時です。

 今週は日経平均やTOPIXも崩れてきました。ただ日経平均の日足チャートを見ると、逆張り指標のRSIは18日に26.9まで低下してきました。これは今年最低で、昨年10月6日に20.4まで低下した時以来半年ぶりの低水準です。前回は30を下回ったのが10月4日~6日で、日経平均は10月4日のザラ場安値3万487円が底値になりました。前々回30を下回った局面は一昨年12月20日から昨年1月10日にかけてで、その中間の昨年1月4日が大底でした。つまりRSIが30を下回ってきたということは、行き過ぎはあっても短期的な逆張り指標では反発が狙える状況になってきていることも冷静に頭に入れておく必要があるということです。もちろんそれは本当の意味での底打ちではなく、一時的な反発局面の到来というべきものでしょうが、今週はSP500指数のRSIも18日に23.6まで低下しました。これも昨年10月以来です。皆と一緒になって右往左往しているのでは話になりません。

 下げ波乱の時はチャートが崩れずに、逆行高になっているような強い株に目を向けるのがセオリーだといつもお伝えしています。今週もそのような株が多くありました。3月の東京セミナーで「REITは3月13日で大底を打った」と明言した通り、今週の下げ波乱でも強さを見せている東証REITもそのひとつです。

は今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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