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限定的なショック安を通過2025.01.31

 今週は突然降ってわいたディープシークショックで、日米の株価が下げ波乱に見舞われました。
 
 米株はCPI発表後にNYダウの週足チャートは直近の最安値から陽線包み足で切り返して底打ちの形になり、SP500指数は12月の史上最高値6,099を抜き、週足チャートでは2週線と13週線がゴールデンクロスしました。ナスダック指数も先週は12月の史上最高値からの下げ幅の90%を戻して、日足チャートでMACDがゴールデンクロス。週足チャートでは2週線と5週線がゴールデンクロスというように、チャート的にもガラッと変化して安心感を誘っていました。そこに突然噴出したディープシークショックで、米株は今週急落したわけですが、急速に値を戻してNYダウは12月5日以来の高値に戻りました。FOMCでは利下げ見送りでしたが、まだ米株には不安定感があるので様子見です。

 日本株は日経平均が1月24日のザラ場高値4万279円から1月28日の安値3万8886円まで、あっという間に1,400円近く急落しましたが、このように急落したのは日経平均だけで、TOPIXは逆に1月7日以来の高値を回復。グロース250指数と東証REIT指数は昨年10月以来の高値に上昇というように、日本株全体としてはむしろ強さを保ちました。ディープシークショックが日経平均に大きな影響を及ぼす半導体やAI関連などに限定的なものであったことが良く分かります。
 
 1月の東京セミナーでも改めてお話ししましたが、今年のキーワードは「崩れる」ですから、おかしいと思ったら、まずは速やかに手を引いて様子を見ることが昨年以上に重要です。けっして無理をしたり意地を張るようなことをしてはいけません。いったん手を引いて、大丈夫だと思えたらまた買えばいいのです。

 幸い今回の下げ波乱は局地的、限定的なものでしたから、強い株はたくさんあります。2020年のコロナ暴落の時とは全く違います。しかし今年はいつ暴落が起きてもおかしくない常在戦場ですから、次もまた大丈夫とたかをくくるわけにはいきません。

 さて昨年11月16日の東京セミナーを皮切りに、週刊レポートや有料情報も含めて積極的に暗号資産関連株に取り組んできました。その代表格であるメタプラネット(3350)は、1月18日の東京セミナーでもまた注目株に取り上げましたが、セミナー直後の20日の寄付き値4,240円から、今週は5,170円まで急上昇。今週はメタプラネットが1160億円にのぼる巨額の資金調達を行なってビットコインを購入する計画を発表しました。通常ならファイナンスは悪材料として株価急落につながりますが、この株は逆にファイナンス発表で株価が上がりました。残念ながら疑義注記が付いているので推奨銘柄にすることは出来ませんが、注目株としてリミックスポイント(3825)と共に一貫して追いかけています。

当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。

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