せっかく12月に入ってから日本株の空気が変わって、年末年始高への期待が出てきたと思ったのも束の間で、日経平均は12月12日の戻り高値4万91円で、日足チャートがまたしてもアイランドリバーサルの悪い形になってしまいました。そこから今週は19日の前場に3万8355円まで急速に下げてきています。
日経平均は10月15日に4万257円の戻り高値でアイランドリバーサルの形になり、これを12月12日にやっと2ヵ月ぶりに解消したわけです。これで一安心でこれからというところで、すぐにまたその日がアイランドリバーサルの形になってしまったので何をか言わんやで、日本株は非常にクセが悪いというか、タチが悪いと言うべき状況です。
米株ではNYダウの下げが異様に目立っており、今週は18日にNYダウが1,123ドル安と急落して、1974年以来実に50年ぶりの10日続落となりました。米株の指標はSP500指数であり、ナスダック指数も直近で史上最高値を更新していました。昔よりもNYダウが指標性が薄くなっているとはいえ、それでも50年ぶりの10日続落というのはただ事ではありません。何かが「崩れる」ことを暗示している可能性があるので注意が必要です。12月14日の早見の東京セミナーで話を聞いたり講義録を読んでいた方々は、NYダウの1,123ドル安を見て「来たッ!!」と思い、セミナーで話した来年のキーワードを思い浮かべてヒヤッとしたかもしれません。来年に向けて予兆が出てきたように思えます。(*12月セミナーの講義録は既に締め切りました。今からお申込みいただいてもお受けできませんので、お問い合わせはご遠慮ください。)
早見は11月からビットコインに代表される暗号資産の関連株を積極的に取り上げてきましたが、直近でも暗号資産関連株は一段と値上がりしました。
11月16日の東京セミナーで、推奨銘柄とは別に注目株に取り上げたメタプラネット(3350)は、同時に早見の週刊レポートでも「テクニカル変化に注目」のコーナーで取り上げました。11月18日の寄付き値1,990円から今週17日の高値4,270円まで2.14倍に値上がりという大ホームランになりました。
また12月14日の東京セミナーで、やはり注目株に取り上げた暗号資産関連株のGFA(8783)も、16日の寄付き値450円から20日の高値680円まで、3日目で51.1%値上りの大ホームランになりました。
相場全体が非常にクセの悪い形ですから、正面から攻めてもなかなか上手くいかないということで、暗号資産関連株のように小型で個別に攻めていけるターゲットが狙われましたが、その暗号資産も今週は史上最高値を更新した後は米株と共に急降下しました。色々と風雲急を告げる動きが出てきたようです。
当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。