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相場は相場に聞け2024.03.15

 早見はコロナ暴落が起きた2020年3月の東京セミナーで、「これは1987年のブラックマンデーと同じで短期間で終息する。世界恐慌になるような下げではない。」と明言しましたが、案の定その3月に株価は総悲観の中でドンピシャリで大底を打ちました。

 1年前の昨年3月には突然米銀が破綻して、リーマンショックの再現になるのではないかとの懸念が市場関係者や投資家の間に広がって株価が急落しました。しかし早見は昨年3月11日(土)に横浜で開催された投資戦略フェア内でのIRセミナーで、「これは春の嵐の突風のような一過性のものだ。リーマンショックの再現にはならない。」と明言しました。その直後の週明けに、まるで早見の話を待っていたかのようにSP500指数など米株はあっさりと底打ちして。ふたたび上昇基調に戻りました。リーマンショックの再現などと言っていた向きは大間違いをしたわけです。

 最近では今度は中国の経済悪化と株価の大きな下げで懸念が広がっていましたが、これについても早見は2月17日の東京セミナーで、香港株式市場のハンセン指数に安値レベルで週足チャートで陽線包み足が出現したことや、月足チャートの逆張り指標であるRSIが明らかに底打ちした形を示していると指摘して、「香港の株価は1月22日のザラ場最安値1万4794で大底を打った可能性が極めて高い。」と明言しました。その後香港の株価指数は3月13日にザラ場で1万7214まで上昇して、昨年11月29日以来の高値になりました。週足チャートでは先週5週線と13週線がゴールデンクロスしましたが、これは昨年7月の戻り高値以降で初めてです。2月のセミナーで明言した通り、1月が底値になったわけです。

 そして1月に香港の株価が大底を打ったのに続いて、上海総合指数も2月に最安値をつけて強烈な切り返しとなり、2月の月足チャートは最安値で大きな陽線包み足になったので、前々号の週刊レポートの「臨時コラム」で「中国の株価は予想通り底打ち」と書きました。

 このように中国の株価も弱気一色の総悲観の中で見事に底打ちしたわけで、2月の東京セミナーで話した通りになりました。コロナ暴落の大底も昨年3月の米銀破綻も、そして今年の中国の株価も、このように転換点では多くの人が読みを間違えるということを繰り返し証明しています。早見はそれに対して「相場は相場に聞け」ということで、冷静に市場の声に耳を傾けて、ズバリと的中させています。転換点では大多数の人は必ず読みを間違えるというのは、これから先も未来永劫変わりません。それが相場というものです。ですから大きな上昇相場の時にも素直に波に乗りつつ、世間の人々と一緒になって浮かれてはしゃいでいるのではなく、常に冷静に淡々と相場を眺めていくことが必要です。肝に銘じておきましょう。

  

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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