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伊勢化学に見るスパッと売ることの大切さ2024.06.21

 今週も米株はナスダック指数とSP500指数、半導体株指数が史上最高値を更新しました。上げ過ぎだという声も多いわけですが、「相場は相場に聞け」ということで、生成AIブームを背景とする半導体株の上昇相場の流れについていくことが大事であるとお伝えしています。

 それはともかく、どのような好材料があっても永遠に上がり続ける株価はありません。必ずどこかで大天井をつけて終わりを迎えます。その時に多くの投資家が大失敗をするのは好材料にしがみついて売り損ない、大損をすることです。つまりこれもまた「相場は相場に聞け」ということが大事になるのです。

 次世代再生エネルギーの切り札と言われるペロブスカイト太陽電池の関連株として、6月1日のさくらインベストセミナーで買い推奨した伊勢化学(4107)が、セミナー直後の6月3日の寄り付き値2万4490円から大きく値上がりしたので、6月12日に有料情報で3万7150円のところで利食い売りを指示しました。出来るだけ値幅を大きく取るために引き付けましたが、移動平均線とのカイリ率などから見て、これ以上は危険と判断して「頭と尻尾はくれてやる」ということで利食い売りを指示しました。先週末に発行した週刊レポートでも利食い指示をしたことをお伝えしましたが、推奨時点からわずか8日目で51.6%の値上がり率で利益確定していただくホームランになりました。

 その伊勢化学は早見が利食い売りを指示した2日後の6月14日に4万500円の上場来高値をつけて、今週は一転して連続ストップ安で20日の前場には1万9660円まで急降下。4日間で51%もの下げという大暴落になりました。上場来高値をつける2日前という絶妙なタイミングで利益確定していただくことが出来てホッとしています。

 しかし4万円台に乗せていく強い動きに乗って高値掴みをした人は、売りそこなって「持っていれば何とかなるだろう」と高をくくり、材料にしがみついてさらに傷口を広げ、阿鼻叫喚の地獄の中で大損で投げ売りをせざるをえなくなるのは、よくあるパターンです。
 
 早見はセミナーや有料情報で「利食いであれ損切りであれ、売るべき時には未練を残さずにスパッと売らなければならない」と口を酸っぱくしてお伝えしていますが、それがどれほど大事なことか今回の伊勢化学でもまた証明されました。その売るべき判断は材料を調べることではなく、チャート的な変化やテクニカル指標の数値から判断することです。医者が診察や検査で病気を発見するのと変わりません。激しい変化に対応するには、機動的に売買指示が出せる早見の有料情報をぜひ活用してください。

は今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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