先週末の雇用統計に続いて今週は米CPI(消費者物価指数)も無事に消化しました。そしてFOMCの結果もFRBは年内に早ければ9月、遅くとも11月には1回利下げを実施するという流れになり、これを受けて米株はナスダック指数とSP500指数がさらに一段と上昇して、共に史上最高値を更新しました。
既に当欄で指摘したように、ナスダック指数の週足チャートは、4月の最安値から5本連続陽線で立ち上がりました。これはある程度大きな調整安の底値からとしては、昨年10月の最安値から8本連続陽線で立ち上がった時以来です。前回はその後今年3月の最高値まで更に上昇トレンドが続いたことをお伝えしました。さらに週足チャートでは5月下旬に5週線と13週線がゴールデンクロスしていましたが、これも前回は昨年11月24日に終わった週にゴールデンクロスして以来ちょうど半年ぶりで、さらに先週は週足チャートでMACDもゴールデンクロスしました。これも前回は昨年11月にゴールデンクロスして以来です。このように特にナスダック指数のチャート的な強い変化をいち早くとらえて解説してきたとおりの展開で史上最高値を更新しているわけです。まさに「理屈ではなく相場は相場に聞け」ということです。
東証に上場しているグローバルX半導体株ETF(2243)も、今週は2,113 円迄値上りして上場来高値を更新しました。生成AIブームを背景とする半導体株の上昇相場の流れについていくことが大事であることが分かります。この生成AIをめぐる世界的なうねりは、現代の産業革命とでもいうべきものですから、ちょっとやそっとで終わるものではありません。
「国策に売りなし」という合言葉も忘れてはなりません。日本政府が進めている国策には半導体も重要な柱として入っています。次世代再生エネルギーの切り札と言われるペロブスカイト太陽電池についても、早見は一貫して追いかけており、直近では6月1日のさくらインベストセミナーで買い推奨した伊勢化学(4107)がセミナー直後の3日の寄り付き値2万4490円から今週14日に4万500円まで10日目で65.3%もの値上がりというホームランになりました。同じくペロブスカイト太陽電池の関連株では、さくらインベストセミナーと早見の有料情報で平均1,159円で買い推奨したNPC(6255)が今週1,344円まで15.9%値上がりして新高値となり、これもヒットになっています。この株もペロブスカイト太陽電池と、使用済み太陽光パネルの解体&リサイクルの国策に関連する銘柄でした。
結局は「国策に売りなし」ということは常に変わりないので、脱炭素や国防などもそうですが、徹底してこの国策に絡むテーマを追いかけていきましょう。
は今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。