今週も米株は主要な3つの株価指数の中でナスダック指数とSP500指数が史上最高値を更新しています。9月の利下げ期待が高まってきました。
日本株も今週は日経平均とTOPIXが共に史上最高値を更新しました。指数は史上最高値を更新していても、決して全面高というわけではないので、こうした株価上昇に対して疑いの目で見ている投資家や市場関係者も多いと言えます。
こうしたことは珍しくありません。典型的だったのはコロナ暴落が大底を打った2020年3月以降上昇に転じた時です。当時はこのまま世界恐慌になるというような見方が証券界で広がり、総弱気になっていました。したがって2020年3月に底打ちして上昇に転じてからも、「どうせまた下げていく」という疑いが多かったのです。しかし早見は2020年5月に「もうこれ以上の心配をする必要はない」として強気に転換しました。
そして日経平均の月足チャートは2020年4月から6月まで3本連続陽線の赤三兵の形になり、さらに7月から8月まで陽線を積み上げて上昇していきました。まさに「疑いの中で育つ相場」でした。前々回「相場の転換点では多数意見は外れる」という見出しにした通りで、こうしたことが相場の世界では繰り返されるのです。したがって「相場は相場に聞け」ということが大事になってきます。前回も書いたようにNTT株もまさにそうです。もっともらしい弱気や、NTT株を買うのは愚かだというような多数意見はみごとに外れました。すべてはタイミングの問題です。
直近でエヌビディアが急落して不安が台頭していましたが、半導体関連株がにぎわう中で次の新たなターゲットにも買いの手を伸ばしていただく方針です。
は今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。