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3月から波乱の芽が出てくるか注視2024.03.01

 1月に続いて2月の日経平均も月足は陽線〇でした。前回書いたように1月と2月連続陽線は戦後27回目です。過去26回の例を見ると続く3月相場は26回の内20回は日経平均は月足陽線となっていますから、勝率76.9%で、かなり高い割合であり、3月も強いとみるのが自然です。

 しかし前年の10月から2月まで今回と同じ陰陽陰陽陽●〇●〇〇のパターンだったときは1963年、75年、98年、2019年の4回ありましたが、それぞれの年の3月相場は4回の内陽線が2回、陰線も2回で引き分けで、信頼度は下がるということを指摘しました。

 それだけではありません。アベノミクス相場がスタートした時を振り返ると、チャート的には2012年10月の安値からがスタートになりますが、そこから2013年5月の高値まで7ヵ月目で最初の天井打ちとなり、アベノミクス相場で初めての大きな調整安に見舞われました。これは大天井ではなく中天井でしたが、当時はこれでもうアベノミクス相場は終わったなどと言われたほど大きな下げになりました。今回はチャート的に昨年10月の安値から大きな上昇に入っているので、そこから7ヵ月となると今年5月です。

 また前回の史上最高値だった1989年12月から2007年2月の小泉郵政改革ミニバブル相場の高値までと同じ期間を、2007年2月の天井から当てはめると今年4月です。
 
 3月から4月にかけては日銀の政策修正がなされる可能性があり、しかも4月は政治の世界も重要な衆院補欠選挙があり、自民党の勝敗によって激震が走る可能性もあります。

 このように3月から5月にかけてのところは重要なポイントが重なる場面であり、私はアベノミクス相場最初の天井打ちになった2013年5月にかけての時と同じ目で相場を眺めて注意を払っています。日経平均が史上最高値を更新したという大きな歴史的な上昇相場ですから、そう簡単に終わるとは思いませんが、一年中毎日上がり続ける株価は無いわけで、必ずどこかで調整局面はやってきます。引き続き淡々と見ていきましょう。  

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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