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3月から5月にかけてひと山つけるか2024.02.22

 2月は「節分天井」を警戒する市場関係者や投資家が多かったわけですが、早見は1月の東京セミナーで、昨年10月以降の日経平均月足陰陽の並びから見て、今年に関しては節分天井を気にするのは危険だとハッキリ話しました。

 実際日経平均は1月末の終値3万6286円から2月22日のザラ場高値3万9156円まで2,870円も上昇していますから、節分天井を警戒して売りに回っていた投資家は見込み違いに泣き、節分天井の話をしていた市場関係者は大恥をかいたことになります。

 今週は注目の米半導体エヌビディアの決算も無事に通過して、東京市場では再び半導体関連株の買い人気が戻り、日経平均は1989年12月末の史上最高値を抜いてきました。日経平均が4万円の大台を実現する方向に変わりありません。

 1月に続いて2月の日経平均も現時点で月足は陽線〇です。このまま確定すると1月と2月連続陽線は戦後27回目となります。過去26回の例を見ると続く3月相場は26回の内20回は日経平均は月足陽線となっていますから、勝率76.9%で、かなり高い割合であり、3月も強いとみるのが自然です。

 では前年の10月から2月まで今回と同じ陰陽陰陽陽●〇●〇〇のパターンだったときはどうでしょうか。これは1963年、75年、98年、2019年の4回ありましたが、それぞれの年の3月相場は4回の内陽線が2回、陰線も2回で引き分けで、信頼度は下がります。

 私は1月の東京セミナーで、節分天井など気にする必要はない。前年10月からのパターンで見れば2月相場も強いという話をして、実際その通りの展開になりました。しかし3月からは次第に注意して相場を見る必要が出てくると考えています。これは日経平均の月足陰陽のパターンだけのことではなく、別の要因もあります。早ければ3月相場から波乱の気配が出始めるかもしれません。3月も強ければ4月は警戒しなければならなくなりそうです。

 いずれにしても日経平均が4万円を目指していく大きな上昇トレンドに変わりありませんが、その中で3月から5月にかけてのところで、とりあえずひと山つけるのではないかと考えています。一年中毎日上がり続ける株価は無いわけで、必ずどこかで調整局面はやってきます。淡々と見ていきましょう。  

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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